子どもも大人も、多様性を当たり前に感じられる横須賀中央での暮らし

人と人とがつながりながら、地域で子どもたちを見守る活動がしたいと考え設立された「ヨコスカキッズライン」。創設者の一人の椎名さんは横浜の出身ではあるものの、実際に生活をしてみて横須賀の良さを多くの人に知ってもらいたいと感じていると言う 。今回は「ヨコスカキッズライン」の多彩な活動内容に加え、実際に暮らす住人目線での横須賀の魅力についてもお話を伺った。

椎名(しいな)さん[左]、佃(つくだ)さん[中]、保田(ほた)さん[右]
椎名(しいな)さん[左]、佃(つくだ)さん[中]、保田(ほた)さん[右]

――みなさまの出身地と簡単なプロフィールをお聞かせください。

椎名(しいな)さん 私は横浜に住んでいたのですが、夫の仕事の関係で横須賀に移り住みました。それから18年経って、今では横須賀は地元のように感じています。

保田(ほた)さん 私は愛知県の出身で、現在は「横須賀中央」駅の近くに住んでいますが、商業施設や市役所、警察署や公園など、すべて近くてとても便利だと感じています。

佃(つくだ)さん 私は生まれも育ちも横須賀で、今も横須賀に住んでいます。

18年横須賀にお住まいの椎名さん
18年横須賀にお住まいの椎名さん

――「ヨコスカキッズライン」創設の経緯をお聞かせください。

椎名さん 「ヨコスカキッズライン」創設より前に、親子で楽しむイベントを開催する「ヨコスカママナビ」を立ち上げていました。そちらでは、活動内容が親子メインだったことから、それ以外の方とも知り合いながら、地域で子どもたちを見守る活動がしたいと考え「ヨコスカキッズライン」を立ち上げました。現在は、どちらも並行して活動を続けています。

――「ヨコスカキッズライン」では、どのような活動をされているのですか?

保田さん 「ヨコスカキッズライン」が主催しているものでは、フィンランド発祥のスポーツ・モルックの練習会&体験会など、子どもも大人も楽しめるイベントを開催しています。また、国際交流グループ「rainbow international」の青木さんと共同主催という形で、月1回のビーチクリーン活動も行っています。

ビーチクリーン活動の様子
ビーチクリーン活動の様子

そのほかにも、コロナ前には「うみかぜ公園」でのバーベキューイベントなども開いて、多くの方にお集まりいただきました。モルックは、日本では知らない人がまだ多いスポーツですが、SNSを見て興味を持っていただき、参加してくれる方もいらっしゃいます。

大人も子どもも楽しめ、頭の体操にもなるモルック
大人も子どもも楽しめ、頭の体操にもなるモルック

保田さん また、他の団体と連携して横須賀市の主催する「すかりぶおやこまつり」や、横須賀中央駅周辺で行われる子どものための「ヨコスカキッズフェスティバル」、神奈川歯科大学で開かれる「ジャカランダフェスティバル」に参加したり、フリーマーケットへの出店をしたりしています。

 ――「ヨコスカキッズライン」のイベントに参加された方からは、どのような感想が届いていますか?

保田さん 横須賀市の子育て応援サイト「すかりぶ」やSNSを見て参加していただく方が多いのですが、イベントで会って話をしてみると子どもが同じ学校に通っていて、それをきっかけに街中で会ったら挨拶や会話をするなど、一層仲良くなったという話も伺います。こうした人と人のつながりによって、たくさんの情報交換ができるようになるのは、子育てをしている方にとって大いに助かるのではないかなと思います。

「ヨコスカキッズライン」共同代表の1人保田さん
「ヨコスカキッズライン」共同代表の1人保田さん

――横須賀市での子育てに関してですが、保育・教育環境など日頃から感じていることがあれば聞かせてください。

佃さん 「横須賀中央」駅周辺は商業施設が多く、生活関連の施設がそろっている環境にもかかわらず、海も山も近く自然が身近なことは、子どもたちにとっても良い環境だなと感じています。また、国際色の豊かな街なので子どもたちは自然に多様性が身についていると思います。

近隣に商業施設も充実している「横須賀中央」駅
近隣に商業施設も充実している「横須賀中央」駅

保田さん 学校には様々な国籍の子どもたちもいるので、そういった多様性が当たり前の環境で過ごすため、自然とグルーバルな視点で育つことになっていると感じますね。また、「三笠公園」や「ヴェルニー公園」、「平和中央公園」、「市役所前公園」、スケボーパークがある「うみかぜ公園」など、個性豊かな公園が多いので、子どもを連れていける場所には困らないですね。

――横須賀、または横須賀中央エリアの魅力はどのようなところにあると思いますか?

椎名さん 「横須賀中央」駅周辺は、個性的な店舗も多く、身近に何でも揃うのは大きな魅力だと思います。例えば、猿島のわかめが練り込まれた「よこすか猿麺」、「横須賀ビール」といったこのエリアならではのグルメも美味しいですし、子どもと一緒に入りやすく美味しいお店もたくさんあります。物価も比較的安く、スーパーマーケットも充実していて、日々の買い物なら近くて安い「スーパー三和 横須賀店」、まとめ買いなら「エイビイ平成町店」を利用します。手土産を買いたいときは「さいか屋」もおすすめです。

市外に住んでいる方が、食べ物も美味しいし、東京や千葉へのアクセスも便利で住みやすいという理由から家を購入されたという話もよく聞きます。

地元三浦半島の素材を使ったクラフトビール「横須賀ビール」
地元三浦半島の素材を使ったクラフトビール「横須賀ビール」

保田さん 私の出身地は、自動車がないと生活しづらいような環境でしたので、横須賀中央に来たときは、電車で色々な所に行けるアクセスの利便性を感じました。「横須賀中央」駅の地下にある駐輪場に自転車を停めて、都内に通っている方もいらっしゃいますね。

また、野菜や魚など食べ物も美味しく、夏も冬も過ごしやすいということも横須賀のいいところだと思います。パン屋さんや、ラーメン屋さんもたくさんありますし、「TURQUOiSE (ターコイズ)」というカフェや、三笠ビル商店街の鮮魚店「鈴木水産」など、安くて美味しいのでおすすめのお店も多いです。

国際色豊かな街であるがゆえに、治安が悪そうに思われがちですが、個人的には悪くないと思っています。外国人ともフランクに交流を楽しめるエリアもありますし、「ドブ板通り商店街」では、日米合同夜間パトロールなども行われているようです。

佃さん 私は、横須賀を出たいと思ったことがないのですが、それこそが“住みやすい”ということなのだろうと思います。走水水源地にある桜並木は、桜を背景に小学生になる子どものランドセル姿を撮影するスポットとしても有名で、こうした恵まれた自然環境が身近に存在することも横須賀の魅力だと思います。

横須賀生まれ横須賀育ちの佃さん
横須賀生まれ横須賀育ちの佃さん

保田さん それ以外では、イベントが多いのも横須賀の特徴の一つですね。“のりもの”をテーマに、横須賀の街を再発見できる「よこすかYYのりものフェスタ」、気軽に異国情緒を味わえる「米海軍横須賀基地」の一般開放、「よこすかみこしパレード」や「観艦式」など、年間を通して色々な楽しみがありますね。また、天然温泉の「湯楽の里」や、「横須賀美術館」などのレジャースポットにも恵まれていますし、その周辺の景色も綺麗でおすすめです。

「よこすかみこしパレード」の様子
「よこすかみこしパレード」の様子

――最後に、他地域からの移住を検討されている方にメッセージをください。

保田さん 美味しい料理を楽しめるお店も多いですし、生活に不自由さを感じることはありません。引っ越しを検討している人に“横須賀においでよ”と言うこともよくあります。

私にとっては、実家に帰るよりも、実家から横須賀に戻ってくるときのほうが“帰ってきた”という気持ちを強く感じ、安心します。横須賀に移ってきてから11年が経ちますが、この時間のなかで人との繋がりがたくさんできて、今では色々な人に“引っ越さないでね”と言われます(笑)。

椎名さん 私も同じで、横須賀に戻ってくると落ち着きますね。「横須賀中央」駅は沿線の主要な駅ではありますが、人であふれかえるようなことはありません。生活してみなければわからない、いろいろな良さを市外・県外の方にも知っていただけると嬉しいです。

 

椎名さん(左)、佃さん(中)、保田(ほた)さん(右)
椎名さん(左)、佃さん(中)、保田(ほた)さん(右)

ヨコスカキッズライン

椎名さん(左)、佃さん(中)、保田(ほた)さん(右)
URL:https://0468.fun/ykl
※この情報は2023(令和5)年7月時点のものです。

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