世代をつなぐ、地域住民が集う、シェア型本棚

しんちの本棚

「しんちの本棚」
「しんちの本棚」

2025(令和7)年にオープンしたシェア型本棚「しんちの本棚」をご存じだろうか。シェア型本棚とは地域住民や棚主となったメンバーが共有して利用する本棚のこと。図書館より緩やかなルールで、さまざまな本を気軽に貸し借りできる。施設内にはテーブルと座席、そして正方形に区切られた本棚が備えられている。この本棚には、棚主となった人の好みの本やおすすめの本などが並ぶ。

本棚の様子
本棚の様子

利用の仕方は大きく分けて3種類。まずは「本を借りる」。図書会員登録をしてメンバーになれば【貸出用】の本を借りることができるようになる。登録料は100円だ。2つ目は「本を買う」。本の中には値段がついているものもあり、これらは購入することができる。3つ目は「読書をする」。施設内にはゆっくりと本を読めるスペースが備えられているので、気になった本に目を通すことができる。本にはそれぞれ「貸」「閲」「売」の札がついている。飲食の持ち込みが可能なのもうれしいポイントだ。

本には1冊1冊付箋が貼ってある
本には1冊1冊付箋が貼ってある

「しんちの本棚」では棚主が主催するイベントが催されることもある。答えのない問いを参加者で探求する「しんちの本棚で哲学対話」や、チラシやSNSなどのレイアウトを学ぶ「紙面デザインレイアウトのモヤモヤをときほぐします」、内向型の方を対象におすすめの本を紹介し合う「内向型の人のための持ち寄り読書会」など個性的なイベントが多い。取材日はナチュラルワインにじっくりと向き合う「昼のナチュール瞑想会」を行っていた。講師はソムリエ歴20年でもちろん棚主でもあるという。

イベントもよく行われる
イベントもよく行われる

田園都市線「二子新地」駅から徒歩6分、商店街の一角にある「しんちの本棚」だが、目印は「駄菓子の木村屋」という大きな看板だ。入り口にはパンフレットやイベント情報が掲載されている。最新情報はホームページでも発信されるのでこまめにチェックしたい。

お気に入りの一冊が見つかるかも
お気に入りの一冊が見つかるかも

しんちの本棚
所在地:神奈川県川崎市高津区二子2-8-8  駄菓子の木村屋の奥
https://shinchihon.hp.peraichi.com

詳細地図