子育て環境と歴史をひも解く、湘南海岸公園エリア周辺レポート

湘南海岸公園エリアには、歴史ある小中学校や、選択肢の1つとして外せない私立校などのほか、いざというときにも安心の医療施設が整います。今回のレポートでは、穏やかな住環境を支えるスポットのほか、マリンスポーツでにぎわう海辺の公園や施設の成り立ちなど、湘南海岸公園エリアの礎をつくってきたその歴史やエピソードをご紹介します。

14世紀建立の歴史ある木造寺院「龍口寺」
14世紀建立の歴史ある木造寺院「龍口寺」

子育て・教育関連スポット

教育施設については、子どもの“生きる力”を育むため、好奇心と探究心を大切にしている「富士見保育園」や、キリスト教保育を実践している「片瀬のぞみ幼稚園」、また、カトリックの教えをもとに自主自律の精神の芽生えを促している「湘南白百合学園幼稚園」があります。医療施設はエリア内にも整っており、「片瀬クリニックプラザ」内にある「片瀬こどもクリニック」や小児科・アレルギー科医院の「CoCo Clinic」など、ファミリーにも安心の環境が広がっています。

広い園庭もあります♪

富士見保育園
富士見保育園

他クリニックも併設

片瀬こどもクリニック
片瀬こどもクリニック


学区の小学校と中学校をチェック

教育目標に“明るく元気な子 よく考えて行動する子 進んで働く子 心のやさしい子”を掲げる「藤沢市立片瀬小学校」は、1874(明治7)年3月に設立された学区内の学校です。関東大震災の後に、現在の場所へと移転。当時は松林に囲まれている環境で、校庭のクロマツはそのときの名残です。また、ヨット体験教室、地引き網教室など、地域の特徴を生かした教育を実践しています。

一方、片瀬地区全域を学区とする「藤沢市立片瀬中学校」は、1947(昭和22)年に設立されました。2003(平成15)年、自然との共生をコンセプトに建設された新校舎には、屋上に太陽光発電機が設置されているほか、ひまわり太陽光追尾システムもあります。

藤沢市立片瀬小学校
藤沢市立片瀬小学校

自然環境を考慮した校舎

藤沢市立片瀬中学校
藤沢市立片瀬中学校


有名私立校も身近な環境

私立校も近くにあり、公立校に通う距離と大きく変わりません。シャルトル聖パウロ修道女会によって設立された「乃木幼稚園(現・湘南白百合学園幼稚園)」を前身とする「湘南白百合学園中学・高等学校」は、“愛ある人として”を教育目標とする中高一貫のミッション校です。ほかにも、 “社会の進歩に貢献できる、明朗有為な実力のある人間の育成”を教育目標とし、施設の充実した「湘南学園中学校・高等学校」も徒歩圏内にあります。

湘南白百合学園
湘南白百合学園

充実の設備が整う

湘南学園中学校・高等学校
湘南学園中学校・高等学校


自然とともに歩んできた街の歴史を知る

片瀬海岸から鵠沼海岸にわたる「湘南海岸公園」は、江の島や富士山を一望できます。藤沢市から大磯町にかけての海岸線沿い約13.5キロメートルの区域が都市計画決定されたのは1937(昭和12)年のことです。この一部、鵠沼海岸と片瀬海岸に沿った約2キロメートル、面積にして約17.4ヘクタールが「湘南海岸公園」の始まりです。1959(昭和34)年、藤沢市はアメリカ・フロリダ州のマイアミビーチ市と姉妹都市になった関係で、“東洋のマイアミビーチ”と言われるようになりました。

昭和30年代の「湘南海岸公園」(藤沢市文書館提供)
昭和30年代の「湘南海岸公園」(藤沢市文書館提供)

湘南海岸公園
湘南海岸公園


日本初の近代的水族館「江ノ島水族館」

「江ノ島水族館」は、国内初となる近代的な水族館として1954(昭和29)年に開業しました。県外からも多くの人が訪ねてくる人気スポットでしたが、2004(平成16)年に「新江ノ島水族館」としてリニューアル。相模湾の生態系を再現した「相模湾大水槽」や、世界初となるシラスの展示など見どころ満載。 現在のように、江の島エリアが県内有数の観光地となった背景には、小田急江ノ島線の開通がありました。現在の「相模大野」駅から「藤沢」駅を経由して、「片瀬江ノ島」駅にいたるこの路線が開通したのは1929(昭和4)年のことです。

昭和32年6月頃の「江ノ島水族館」(藤沢市文書館提供)
昭和32年6月頃の「江ノ島水族館」(藤沢市文書館提供)

新江ノ島水族館
新江ノ島水族館


東京オリンピックの会場となった「江の島ヨットハーバー」

東日本で最大級の規模をほこる「江の島ヨットハーバー」は、「1964年東京オリンピック」にあわせるかたちで、国内初となる競技用ヨットハーバーとして完成しました。2021(令和3)年、「2020年東京オリンピック」では、セーリング競技が開催されました。ヨットの経験のない方でも、簡単にかつ安全にセーリングの楽しさを実感できる体験コースも開催しています。

昭和38年「江の島ヨットハーバー」の様子(藤沢市文書館提供)
昭和38年「江の島ヨットハーバー」の様子(藤沢市文書館提供)

2つのオリンピックを経験

江の島ヨットハーバー
江の島ヨットハーバー


文化財も残る「新林(しんばやし)公園」

子どもから大人まで、いろいろな時間の過ごし方ができる「新林公園」はエリアの北側にあります。1841(天保12)年に棟上げされた、茅葺屋根の風格ある古民家が移築されているほか、バードウォッチングが楽しめる池や、遊具も設置されているため、子どもの“学び”と一緒に訪ねてみると、新しい発見がたくさんあるでしょう。

いかがだったでしょうか。安心安全の子育て環境が整い、歴史・文化薫るこの街では、穏やかで健やかな暮らしが実現できそうです。

新林公園
新林公園

新林公園
新林公園


発見ポイント!

片瀬西浜・鵠沼海水浴場
片瀬西浜・鵠沼海水浴場

  • (1)徒歩圏内に私立校があり、進学先の選択肢も多い
  • (2)医療施設も身近に整う、安心の住環境
  • (3)近現代の歴史を学べるスポットが豊富

子育て環境と歴史をひも解く、湘南海岸公園エリア周辺レポート
所在地:神奈川県藤沢市