新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアム事務局 インタビュー

住む人・働く人・訪れる人、全ての人が楽しめる街に。進化する「しんゆりフェスティバル・マルシェ」の取り組み

駅前には飲食店や銀行、ショッピングモールなどの生活利便施設、さらに周辺には複数の大学といった教育機関が立ち並ぶ、便利で暮らしやすい環境が魅力の新百合ヶ丘。都心まで電車で約23分というアクセスの良い立地にありながら、街には緑豊かな自然が残り、また「芸術のまちづくり」を掲げる市の方針の下、芸術関連の催しなども多々行われている。

2014(平成26)年からスタートした「しんゆりフェスティバル・マルシェ」も、アートをテーマにした街のイベントのひとつとして年々来客数を伸ばす人気の催し。今回は、そんな人気イベントを運営する「新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアム事務局」の間瀬さんに、「しんゆりフェスティバル・マルシェ」の魅力や新百合ヶ丘エリアの魅力についてお話を伺った。

「新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアム事務局」の皆さん(右側が間瀬さん)
「新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアム事務局」の皆さん(右側が間瀬さん)

街の魅力や楽しさを伝える定期イベントになった「しんゆりフェスティバル・マルシェ」とは

――まずは、イベントの概要を教えていただけますでしょうか。

「しんゆりフェスティバル・マルシェ」は農と食・アートのあるまちづくりイベントとして、2018(平成30)年6月から小田急線「新百合ヶ丘」駅南口ペデストリアンデッキで開催されている首都圏最大級の都市型マルシェです。

2018(平成30)年4月の「新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアム」設立を機に、もともと2014(平成26)年から続いてきた「しんゆりマルシェ」を引き継ぐ形で、開催しています。

「しんゆりマルシェ」の様子
「しんゆりマルシェ」の様子

麻生区は以前から「芸術のまちづくり」として、「アート」をまちづくりの軸に置いて取り組みを行っています。その流れの中で、「街で楽しむ」ことをメインに、屋外でのパフォーマンスやファミリー向けのワークショップなども取り入れたと聞いています。また、この地域にはクラフト作家さんも多くお住まいということで、その方々の作品を展示販売できるようにしています。「農と食」については、新百合ヶ丘周辺には農地も多く新鮮な野菜を生産する農家も多いことから、アートと食をコラボして何か新しいカタチにできないかと考え、テーマに組み込まれたようです。

また、新百合ヶ丘エリアには、住んでいる人、働く人、そして訪れる人と、かかわり方が異なる人がいらっしゃいます。当団体では、新百合ヶ丘の魅力をもっと多くの人に伝えたい…という想いから、新たに「しんゆりフェスティバル・マルシェ」を開催していくにあたり、定期開催することが必要と考えました。

そこで、2018(平成30)年は計6回、2019(平成31・令和元)年も計7回開催しました。また、5月と10月には、年に2回のスペシャルマルシェ「しんゆりフェスティバル・グランマルシェ」を開催しています。このグランマルシェは、会場エリアを通常の「新百合ヶ丘」駅南口ペデストリアンデッキから、しんゆり交流空間リリオス前駐車場、新百合ヶ丘ハウジングギャラリー、万福寺檜山公園まで拡大して開催しており、毎回様々なイベントや目玉企画を準備しています。

様々な関わり方で相乗効果を生むイベントに

――具体的にどんな方が参加されているのでしょうか。

「農と食」がテーマということもあり、地元を中心に若手農家さんに参加していただき、採れたて野菜や全国から選りすぐりの美味しいものを販売しています。
また、クラフトや手仕事の作家さんが雑貨・作品を販売しています。お子さんも参加できるワークショップも開催していることも特徴で、アートを身近に感じていただけると思います。

ステージでは地元で活躍するグループや団体のみなさんにパフォーマンスしていただいています。「昭和音楽大学」の学生さんによる音楽パフォーマンスなども大変好評です

マルシェは毎回3万人以上の来場があり、近年では出店者同士の口コミで新規出店の問い合わせも多くなっています。お酒を片手に楽しめる「ナイトマルシェ」での映画の上映なども行うなど、新しい体験企画も増え、ますます賑やかなイベントに成長しています。

――イベント・活動を通じて生まれた街の変化(新たな取り組みや、地域からの反響など)があれば教えてください。

出店者同士の口コミやマルシェの賑わいを見て、新規の出店希望や音楽サークルやキッズダンスチームなどの参加問い合わせが増えています。近隣にお住まいの方でも、お友達が出店したのを見て、自分でもやってみたいと主婦の方が作品作りを始めた、キッチンカーで出店のために、資格取得をする人も出るなどの反響をいただくと、新しいチャレンジができる土壌づくりは引き続き大事にしていきたいと思います。

そのほか、住民の皆さんの間では、ゴミ拾いのボランティア「グリーンバード」活動に参加される方も増えているそうです。

「新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアム事務局」では季刊誌『しんゆりZINE』を発行し、イベントの開催情報についても紹介している
「新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアム事務局」では季刊誌『しんゆりZINE』を発行し、イベントの開催情報についても紹介している

――今後「しんゆりフェスティバル・マルシェ」を通しての展望はございますか?

マルシェの開催によって多くの人が新百合ヶ丘を訪れるきっかけになっていただければと思いますし、ここに住んでみたいと思う人が今よりももっと増えてくれたら嬉しいですね。
また住んでいる人にとっても、まちづくりに参加するきっかけにもなればいいなと思います。
住む人、働く人、訪れる人みんなが楽しめる街になっていくことが、街の成長には不可欠です。将来的には“住む場所”としてだけではなく、“働く場所”も創出できる魅力ある街を目指したいと思います。

アートはもちろん、整備された街並みも新百合ヶ丘の魅力

新百合ヶ丘駅前
新百合ヶ丘駅前

――新百合ヶ丘の街の魅力を教えていただけますでしょうか。

私も新百合ヶ丘に住んでいますが、まず安心して子育てができる街だと思います。買い物は食料品や日用品はもちろん、ファッションや雑貨など、幅広いジャンルのものが揃い便利ですし、緑がある街並みがきれいで、休みの日も家族で楽しむことができるスポットが点在しています。住みやすさと街の美しさは、小田急線沿線でトップクラスではないでしょうか。住んでいる人もどことなく穏やかで心に余裕がある上品な人が多い印象ですね。

川崎市アートセンター
川崎市アートセンター

――芸術のまち・新百合ヶ丘として、日常的にアートに触れられるスポットなどあれば教えてください。

「川崎市アートセンター」では様々な映画が上映されているほか、「しんゆりジャズスクエア」や親子コンサートも行われるなど、気軽にアートに触れることができるスポットとしておすすめです。住民の中には合唱団へ参加する人も多く、芸術への関心は高いほうだと感じます。近年では新百合ヶ丘から世界的なバレエダンサーが誕生するなど、ますます芸術の街として成長しています。

新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアム事務局
新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアム事務局

新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアム事務局

しんゆりフェスティバル・マルシェ担当 間瀬さん
所在地:川崎市麻生区万福寺1-1-1
URL:https://f-marche.com/
※この情報は2019(平成31)年3月に取材した記事を2020(令和2)年6月に再構成したものです。