地域に支えられて、“笑顔いっぱい大豆戸の子”を育む「横浜市立大豆戸小学校」

「横浜市立大豆戸小学校」は「横浜市立太尾小学校」、「横浜市立大綱小学校」、「横浜市立菊名小学校」と「横浜市立大綱中学校」で構成される「大綱中学校ブロック」に所属している。1980(昭和55)年4月に開校した同校は、ターミナル駅を有し利便性の高い新横浜エリアにありながら、それを感じさせない落ち着いた雰囲気が印象的だ。今回は、「横浜市立大豆戸小学校」の田副校長先生に、タブレットを使用した新しい授業スタイルや地域との連携、さらには新横浜エリアの魅力について伺ってきた。

田副校長先生
田副校長先生

よりよい自分を作る大豆戸の子

――「横浜市立大豆戸小学校」の概要を聞かせてください。

田副校長先生:本校は、1980(昭和55)年4月に「横浜市立太尾小学校」を母体として創立されました。学級数は個別支援学級5学級を含めると全22学級で、570名の児童が在籍しています(2022年3月時点)。

教育目標は“よりよい自分をつくる大豆戸の子”で、子どもたちが自ら考え、行動するなかでそれを達成してもらえたらと考えています。我々としてもどのような取組をし、どのようにすればその目標に到達できるかを常に考えて行動しています。

40年以上の歴史を刻む「横浜市立大豆戸小学校」
40年以上の歴史を刻む「横浜市立大豆戸小学校」

――「慶應義塾大学」を初めとし、「神奈川県立港北高等学校」「日本大学高等学校」などが揃う文教エリア・港北区ですが、その中で小中一貫教育推進ブロックとして行っている取組や、子どもたちの進学先についても教えていただけますか?

田副校長先生:本校は、「横浜市立太尾小学校」「横浜市立大綱小学校」「横浜市立菊名小学校」と「横浜市立大綱中学校」で構成される「大綱中学校ブロック」に所属しています。児童交流や部活動交流、また4小学校と1中学校の教員が集まり、よりよい授業のための勉強会などを実施してきました。現在はコロナ禍の影響もあり、残念ながらできていないこともあります。

また卒業生の進路についてですが、昨年度の卒業生は84名でした。43名は「横浜市立大綱中学校」、11名が「横浜市立篠原中学校」に進み、他公立中学校や私立中学校に進学したのは30名です。コロナ禍ということもあり、私立を受験する子どもの数は現在少し減っています。

警察による防犯パトロールも定期的に行われ安心した学校生活が送れる「横浜市立大豆戸小学校」
警察による防犯パトロールも定期的に行われ安心した学校生活が送れる「横浜市立大豆戸小学校」

多くの笑顔をつくるために

――貴校が力を入れている「EIM活動」とは、どのような活動ですか?

田副校長先生:「EIM活動」のEIMとは、“笑顔いっぱい大豆戸の子”をローマ字読みし、その頭文字を取ってつなげたものになります。笑顔というのは、充実した学校生活のひとつの象徴でもあります。笑顔がないことで、子どもたちの悩みに気づいてあげることもできます。児童会における委員会では、どうすればみんなが笑顔になるのかということを考えた取組をしています。

校内に飾られた子どもたちの作品
校内に飾られた子どもたちの作品

――規模の大きな学校行事として「全校遠足」なるものがあるそうですね。

田副校長先生:これは縦割りのグループで、全児童が「日産スタジアム」の近くにある「新横浜公園」まで歩く行事です。目的地までは徒歩50分くらいの距離で、6年生が1年生をエスコートして目的地を目指します。地域コーディネーターの方などにも協力していただいています。主に土手を進むこともあって交通面での心配も少ないです。

新横浜公園」に到着後は、グループごとに遊んでいいことになっています。そこで何をするかは事前に6年生が考え、5年生をサブリーダーとして1年生も楽しめる遊びをします。6年生にとっては、1年生のときから憧れていた立場に自らがなっているわけですから、責任感とともに達成感も得られるのではないかと思います。

――雨が降ったときはどうするのですか?

田副校長先生:その場合は教室、ホール、体育館などでゲームをすることになります。つまり本来の計画に加え、その備えとしてもうひとつの計画も用意しておく必要があるのです。

図書の貸し出しも行っている
図書の貸し出しも行っている

共有する楽しみを知るタブレット学習

――タブレット端末を使用した学習をされています。どのように活用されているのか、また、子どもたち反応についても聞かせてください。

田副校長先生:例えば学級閉鎖などがあった場合ですが、その日の時間割に従って事前に配布していた課題に取り組んでもらい、課題が終わればそのデータを送ってもらいます。タブレットは辞書のように分からないことを調べるためにも使えますが、発表するときなどの事前アンケートでも役立ちます。オンライン授業のツールというよりは、画面を共有し、より楽しく、よりよい授業にするためといった位置づけですね。

子どもたちにとってもタブレットを使った学習は楽しいようで、これまで以上に知的好奇心が刺激されている印象を受けます。ただ一方で、そうした“ワクワク期”を過ぎると“ザワザワ期”になりますから、タブレットを使用する時のルールやマナーといったものもしっかり伝える必要があります。こうした新しい環境で育った子どもたちがどのような大人になり、どのような社会を築いていくのかというのは想像するだけでも楽しいですね。

校内の様子
校内の様子

――防犯面での取組や「新横浜」駅方面からの通学路、また安全への取組についても教えてください。

田副校長先生:本校のすぐ近くには「港北警察署」があるのですが、つい先日も署のスクールサポーターの方が来校され、不審者の対応訓練をしてくれました。また、始業式や終業式、卒業式における登校時刻・下校時刻を把握し、見守り活動をしてくださっています。他には、地域ボラティアによる「新横浜」駅方面での見守り活動もあります。

通学路の見守りパトロールを定期的に行う「神奈川県警港北警察署」
通学路の見守りパトロールを定期的に行う「神奈川県警港北警察署」

地域に支えられて

――見守り活動以外での地域との連携はありますか?

田副校長先生:この地域に住んでいる方が、あやとりやコマ回しといった昔の遊びを教えてくれますし、町内会は校庭での盆踊りを開催してくれます。コロナ禍で盆踊りの開催が難しくなってしまい、これでまた子どもたちの思い出が減ってしまったということを学校運営協議会で話題にしたところ、町内会長が子どもたちのために何とかしたいということで、オンラインでの盆踊り大会が開催されることになりました。子どもたちに対し、熱い思いを持ってくださる方が多いというのは本当にありがたいことです。

図工室
図工室

また、地域のボランティア組織である「まめどサポーターズ」も、読み聞かせや花の手入れ、図書関連の作業や交通安全、さらには「全校遠足」の見守りなど、様々な場面でお力添えをいただいています。

他にも、まち探検で警察署・消防署に訪問したり、消防団にインタビューさせていただいたりすることもあります。地域で活躍されている方を知ることで、自分たちが暮らす街への関心が高まっていくのではと考えています。

広々とした校庭
広々とした校庭

子育てしやすい落ち着いた住宅地

――「横浜市立大豆戸小学校」がある新横浜エリアの魅力、また印象について聞かせてください。

田副校長先生:生活圏には「日産スタジアム」や、約70.4ヘクタールの広さを誇る「新横浜公園」があり、「鶴見川」などの自然にも恵まれ、子どもたちがのびのびと成長していける環境があります。「新横浜」駅周辺は高層ビルや商業施設が立ち並ぶ活気ある街ですが、住環境としては静かで、子育てをする環境としても大変良いところだと感じました。

また、本校から「大倉山」駅までの距離は、「新横浜」駅までとほとんど変わりません。ターミナル駅である「新横浜」駅の利便性と住宅街の落ち着きに加え、大倉山という雰囲気の異なる街を楽しめることも魅力のひとつではないかと思います。

「新横浜公園」の遊具広場
「新横浜公園」の遊具広場

 
校長 田副 聡先生
校長 田副 聡先生

横浜市立大豆戸小学校

校長 田副 聡先生
所在地:神奈川県横浜市港北区大豆戸町759
電話番号:045-543-7911
URL:https://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/es/mamedo/
※この情報は2022(令和4)年4月時点のものです。

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