再開発により発展し続ける「川崎」駅前周辺

活気あふれる政令指定都市・川崎市の玄関口

「川崎」駅東口のロータリー
「川崎」駅東口のロータリー

東京都と横浜市に隣接という、利便性の高い立地環境を誇る川崎市。近年の人口増加率の高さは日本の大都市の中で見ても際立っており、現在の人口は150万人を突破している。中でも10代後半から30代前半の若い世代の転入が増えており、市民の平均年齢が若いのが特徴だ。

その川崎市の玄関口となっている「川崎」駅および「京急川崎」駅周辺地区では、羽田空港や東京・横浜へのアクセスの良さを活かして、国際性豊かで広域的な集客機能を備えたまちづくりが戦略的に進められてきた。2003(平成15)年に「都市再生緊急整備地域」に指定されたことも、「川崎」駅周辺の大改造に拍車をかけた。

駅を取り巻くようにして新しい大規模施設が次々と誕生し、併せて、道路や歩行者デッキ、駅前広場の再編などの都市基盤整備も進んだことで、川崎のまちのイメージは大きく変わった。現在も駅周辺のさらなる回遊性の強化や安全・安心なまちづくりを目指し、さまざまなプロジェクトが進行している。

川崎のまちの風景を一変させた、大規模施設の数々

「ラゾーナ川崎プラザ」
「ラゾーナ川崎プラザ」

2002(平成14)年、JR「川崎」駅の東口側に、イタリアのヒルタウンをモチーフにデザインされた「ラ チッタデッラ」がオープンした。個性的なショップやレストラン、映画館、ライブホール、ウェディング施設まである”小さなまち”は当時大きな話題となり、ヨーロッパ風の街並みはロケ地としても今なお人気だ。

2003(平成15)年にはショッピングセンター「DICE(ダイス)」がオープン。2004(平成16)年には「音楽のまち・かわさき」のシンボルとして「ミューザ川崎シンフォニーホール」が誕生した。

そして2006(平成18)年、西口の広大な工場跡地に「ラゾーナ川崎プラザ」がオープンした。スポーツクラブや映画館、多目的ホールなども含めて300前後の店舗が集まる一大タウンであり、直径約60mの円形広場ではさまざまなイベントが開催されている。

さらに2012(平成24)年には「川崎」駅の駅ビル「アトレ川崎」(旧・川崎BE)、2019(平成31)年には「さいか屋」跡地に「川崎ZERO GATE(ゼロゲート)」がオープン。「京急川崎」駅でも2016(平成28)年に駅ビル「ウィング川崎」がオープンしている。

川崎ルフロン」や地下街「川崎アゼリア」など既存の商業施設も、リニューアルでより魅力的な施設へと生まれ変わっている。「川崎ルフロン」の大規模リニューアルに伴い9・10階に2020(令和2)年に開業した「カワスイ 川崎水族館」は、日本で初めて既存の商業施設内にオープンした水族館であり、川崎の新名所となっている。

2021年、川崎駅西口に新たな街区「カワサキデルタ」が誕生

「川崎」駅西口の様子
「川崎」駅西口の様子

2021(令和3)年5月、「KAWASAKI DELTA(カワサキデルタ)」がグランドオープンを迎えた。ビジネス・宿泊・商業機能が集約された大規模複合再開発プロジェクトで、「JR川崎タワー(オフィス棟・商業棟)」、「ホテルメトロポリタン 川崎」、歩行者デッキ上の中央広場「デルタプラザ」で構成されている。

「JR川崎タワー オフィス棟」は地上29階・地下2階建てで、オフィスビルとしては川崎エリア最大級。建物内には認可保育園もあり、子育て世代には心強い存在だ。

「JR川崎タワー 商業棟」は地上5階・地下1階建て。2階は「カフェ&レストラン」ゾーンで、神奈川県初出店の店舗や川崎の地元店舗などが集まっている。3階~5階の「フィットネス&スパ」ゾーンにはトレーニングジム(24時間営業)、スタジオ、大型プール、スパ施設などが揃っており、仕事や買い物などの前後に気軽に利用できそうだ。スイミングやチアダンス、サッカーなどキッズ向けスクールも展開している。

また、歩行者デッキからはトレインビューを楽しめたり、床面に川崎市や多摩川の風景にまつわるキーフレーズを刻印した「川崎・多摩川タグ」が散りばめられていたりと、川崎の魅力を再発見できる楽しい空間となっている。

2022年度には新市庁舎が完成予定。ますます暮らしやすい街へ

建て替え工事中の「川崎市役所」
建て替え工事中の「川崎市役所」

2022(令和4)年度の完成を目指して「川崎市役所本庁舎」の建て替え工事も進んでいる。旧本庁舎の跡地に、超高層棟(地上25階・地下2階)と低層の復元棟(旧本庁舎の一部を創建当時の姿で復元)を配置し、第2庁舎の跡地は広場になる予定だ(広場は2024(令和6)年度完成予定)。

超高層棟と復元棟の間には3層吹抜けの開放感あふれるアトリウムおよび回廊デッキを設置。これを取り囲むように情報プラザやカフェ、研修・大会議室、屋上庭園などを配置することで、にぎわいの創出を目指す。また市民の安全・安心な暮らしを確保するために、災害対策活動の中枢拠点としての機能も強化する計画だ。

「京急川崎」駅
「京急川崎」駅

さらに「京急川崎」駅周辺でも、「京急川崎駅周辺地区まちづくり整備方針」に基づき、川崎の玄関口にふさわしいまちづくりや都市基盤整備が検討されている。現在の計画案によれば、オフィスと商業機能を備えた超高層ビル(高さ約120m)を建設し、その南北に2つの広場を整備することで、にぎわいある駅前空間を形成する、という計画内容だ。さらに震災・風水害対策についてもさまざまな面から検討されている。

想定スケジュールとしては、2026(令和8)年度着工、2028(令和10)年度竣工を目指しているとのこと。駅前整備によってJR「川崎」駅との間のアクセス性向上などが予想され、今後ますますの発展が期待されます。

あわせて読みたい。関連ページ