定住意向8割超の横浜市神奈川区内でも、再開発で恵まれた生活利便が魅力の新子安エリア
東海道「神奈川宿」があった街、「神奈川区」
神奈川区は横浜市の中央からやや北側に位置し、東側は東京湾に面している。地形は台地から平野部まで多彩で、「三ツ沢公園」など緑に親しめるスポットも多い。区名は江戸時代に東海道に設けられた「神奈川宿」に由来するという。現在は「神奈川宿」跡を中心に「神奈川宿歴史の道」が整備されており、当時の面影を感じられる。
明治時代に日本最初の鉄道が開通すると「神奈川」駅が設けられ、以後、多くの鉄道が開通。交通の利便性も高まってきた。近年は「東神奈川」駅周辺で再開発が進み、都市としての魅力が増している。
定住意向上昇中の神奈川区
2023(令和5)年に行われた『令和5年度 神奈川区区民意識調査 調査結果報告書』によると「神奈川区に住み続けたい」と答えた人は82.3%で、2012(平成24)年度の調査以降、増加傾向が続いている。『令和5年度 横浜市民意識調査』では「現住地に住み続ける・たぶん住み続ける」と答えた人は計72.8%で、神奈川区の定住意向は横浜市全体の定住意向より高かった。
また、神奈川区の魅力として積極的にPRできる点については「鉄道駅数の多さ・交通利便性」という回答がトップで72.1%、以下「緑豊かな自然」33.6%、「横浜の台所である中央卸売市場」26.9%、「活気ある商店街や名産品」26.0%、「旧東海道などの歴史資産」23.0%と続いた。
これらの結果から、神奈川区民は交通アクセスの利便性や大規模公園などの自然、身近な歴史スポットを魅力と感じており、定住意向につながったと考えられる。
子育て支援拠点も身近
神奈川区は子育て環境にも恵まれている。「東神奈川」駅近くには「神奈川区地域子育て支援拠点 かなーちえ」が、「新子安」駅付近にも「神奈川区地域子育て支援拠点 かなーちえサテライト」があり、それぞれ就学前の子どもが遊べるスペースが用意されている。これらの施設では、子育て相談にも対応しているのも便利だ。
神奈川区内の一部の保育園では「あかちゃんの駅」として授乳やおむつ替えのスペースを提供。さらに神奈川区福祉保健センターでは初めて出産する両親を対象にした「両親教室」を開催し、出産や子育ての不安解消にも努めている。
また、神奈川区ではPIAZZA株式会社と協定を結び、地域SNSアプリ「ピアッザ」内に神奈川区エリアを開設した。このアプリでは神奈川区限定の情報交換ができるほか、ファミリーで楽しめるグルメ情報や不用品交換情報なども掲載されている。
「臨海部」では水辺の自然保持、歩行環境整備などを目指す
2019(平成31)年に改定された横浜市都市計画マスタープランの神奈川区版『神奈川区まちづくりプラン』では、「安全で利便性の高いまち」「快適でうるおいのあるまち」「安心で楽しみにあふれた活力あるまち」を目標に街づくりを進めることとした。
その上で「臨海部」「内陸部」「丘陵部」に分け、地域ごとに具体的な取り組みを示した。神奈川区の東部に広がる「臨海部」は工場跡地を中心に再開発が進むエリアだ。「臨海部」では「市民に親しまれる臨海部のまちづくり」を目指し、イノベーション拠点の整備、水辺の緑の整備、各駅から海岸方面への快適な歩行環境の整備などを行うことにしている。
「オルトヨコハマ」の整った街並みが魅力
新子安エリアは「臨海部」の東側にあたり、鶴見区と接している。「新子安」駅の北側では再開発で「オルトヨコハマ」が誕生し、街並みも一新された。新子安エリアにはJR京浜東北線の「新子安」駅、京急本線の「京急新子安」駅がある。「新子安」駅からJR京浜東北線に乗れば「横浜」駅や「品川」駅、「東京」駅などにダイレクトアクセス可能だ。
「新子安」駅周辺には「そうてつローゼン オルト新子安店」や「オーケー 新子安店」と複数のスーパーマーケットがそろう。「入江町公園」など身近な緑も多い。
高い定住意向を誇る神奈川区内でも新子安エリアは、交通アクセスや買い物環境にも恵まれ、暮らしやすい街といえるだろう。
定住意向8割超の横浜市神奈川区内でも、再開発で恵まれた生活利便が魅力の新子安エリア
所在地:神奈川県横浜市神奈川区