「さがじょ」通りのショッピングセンター

生活に欠かせない店舗が集結 近隣住民の暮らしを支える「ロビーファイブ」

小田急「相模大野」駅北口から徒歩5分。大規模な集合住宅が広がる女子大通り沿いに「ロビーファイブ」はある。スーパー、ドラッグストア、自転車店など約30のテナントが入る商業施設だ。施設を運営する株式会社新都市ライフホールディングスの小張泰子さんに、同施設の成り立ちや相模大野エリアの魅力を聞いた。

株式会社新都市ライフホールディングスの小張泰子さん
株式会社新都市ライフホールディングスの小張泰子さん

建物ごとに異なる動物がデザインされる、2フロア4棟構成

――まずは「ロビーファイブ」の歴史や概要、特徴などをお聞かせください。

小張さん:「ロビーファイブ」は1990(平成2)年に開業しました。同じ年に、近くの「相模女子大学グリーンホール(相模原市文化会館)」や「相模大野中央公園」、2019(令和元)年まで隣にあった「伊勢丹相模原店」がオープンしたと聞いております。

資料によると、この一帯にあった米軍の医療センターが日本に返還され、相模原市で地区の整備事業が行われました。その中で市民から公募して採用された愛称が「ロビーシティ」で、「人々が出会い、集い、安らげる、まち全体がひとつのロビーのようなものになること」をめざしてまちづくりを進めてきたとのことです。

「ロビーファイブ」は女子大通り沿いに延びる商業施設で、後ろに広がる集合住宅を含めて「ロビーシティ五番街」という名称が付いています。五番街の数字を採って「ロビーファイブ」という名前になったようです。先に集合住宅の部分ができて、その3年後に商業施設部分がオープンしました。

大規模集合住宅と併せて整備され、多くの利用者に恵まれる
大規模集合住宅と併せて整備され、多くの利用者に恵まれる

小張さん:開業時のフロアガイドを見ると、ファストフード店やレストラン、婦人服店、宝飾店など物販や飲食が多く、当時は流行発信基地のような位置付けでオープンしたようです。その後は駅前にさまざまな大型商業施設が出来て飲食店などはそちらに流れ、現在の「ロビーファイブ」にはクリニックや保育施設など日常生活に必要なサービスを提供する施設が集まっています。

暮らしを助けてくれる「業務スーパー 相模大野店」も、同施設内に
暮らしを助けてくれる「業務スーパー 相模大野店」も、同施設内に

小張さん:全4棟から構成され、商業施設のみの2階建てや、上層階が住宅になっている建物もありますが、「ロビーファイブ」は1・2階のみを指します。

もともと4棟はそれぞれアルファベットで区別されていましたが、2021(令和3)年に4種類の動物をモチーフとして採用し、シンボルカラーなどを含めサインを一新しました。これにより視覚的にも分かりやすくなり、ご利用が多いファミリー層にも親しみやすくなったと思います。

親子で寄り添う姿が印象的な動物のサイン
親子で寄り添う姿が印象的な動物のサイン

――数あるお店の中でも、「ロビーファイブ」の特色を表しているお店があればご紹介ください。

小張さん:保育所が3つ、学童保育が1園入っている他、音楽教室、学習塾、スポーツ教室といった習い事の教室など、お子様向けの施設が多いのが特徴でしょうか。お子様を「ロビーファイブ」内の保育園と音楽教室の両方に通わせている方もいらっしゃるようで、近隣のファミリー層にとっては特に重宝いただいているのではないかと思います。

4つの元気な商店街と4つの大型商業施設が連携して地域を盛り上げる

外観のデザインがユニークで、棟ごとに全く違うのも面白い
外観のデザインがユニークで、棟ごとに全く違うのも面白い

――長く営業される中で、施設周辺の印象や住まわれている方々、街の様子などの変化があれば、お聞かせください。

小張さん:「ロビーファイブ」が出来て以降、駅前が活性化し、1992(平成4)年に「相模大野ジョイモアーズ」、1996(平成8)年に駅直結の「station SQUARE(相模大野ステーションスクエア)」、2013(平成25)年に「ボーノ相模大野」と多くの大型商業施設がオープンしました。これにより、駅前をより多くの人が行き来するようになったのではないかと思います。

2019(令和元)年には「ロビーファイブ」に隣接し連絡通路でもつながっていた「伊勢丹相模大野店」が閉店しましたが、跡地には2025(令和7)年に680戸ほどの高層マンションが建つそうです。この街にまた新しい人々が入ってくることが今から楽しみです。

「相模大野ジョイモアーズ」
「相模大野ジョイモアーズ」

――地域との連携のために取り組んでいることがあれば、イベントなど具体例を交えお聞かせください。

小張さん:近年は、縁日やワークショップなどを行う夏祭りを実施しています。今年は昨年にも増して酷暑なので、真夏の開催は避けて実施しようと考えています。

11月に開催される「さがみおおのハロウィンフェスティバル」は、相模大野で長く続く人気イベントです。仮装した子どもたちが10カ所ほど周ってスタンプラリーを楽しむもので、「ロビーファイブ」もチェックポイントのひとつになっています。例年ワークショップを行う他、広場のステージにフォトスポット用のパネルを設置しています。仮装した子どもたちが喜んで写真を撮ってくれるんです。子どもだけで4,000~5,000人が参加するので、ご家族も含めると相当な数の人がこの街に集まり、駅から「ロビーファイブ」まで人であふれかえります。

冬はイルミネーションを実施。駅前商業施設のものと合わせて一体的に楽しんでいただけるよう心がけています。

2022(令和4)年時のハロウィンイベントのフォトスポット(提供:「ロビーファイブ」)
2022(令和4)年時のハロウィンイベントのフォトスポット(提供:「ロビーファイブ」)

小張さん:また、駅前には「南新町商店街」「女子大通り商工振興会」「北口商店会」「相模大野銀座通り商店街」という4つの大きな商店街と、「station SQUARE(相模大野ステーションスクエア)」「ボーノ相模大野」「相模大野ジョイモアーズ」「ロビーファイブ」という4つの大型商業施設があります。この商店街がすごく元気でいろんな活動を精力的にされており、「まるごとオーノ」という地域情報誌も商店街が中心になって制作しています。大型商業施設は主に情報提供という形でご協力し、掲載していただいています。

地域情報誌「まるごとオーノ」と「相模大野まるごと発見マップ」
地域情報誌「まるごとオーノ」と「相模大野まるごと発見マップ」

――施設として今後の取り組みや展望などがあれば、教えてください。

小張さん:来年35周年を迎えるので、区切りとして何かできればと考えています。地域の皆さまに長く使っていただいている施設なので、引き続きご利用いただけるよう努力していきたいです。

栄えていながら落ち着いた雰囲気があり、コンパクトで便利な相模大野エリア

――相模大野エリアの住みよさは、どのようなところにあるとお考えですか。

小張さん:実は私も3年前に隣の東林間に引っ越して、この相模大野は日常的によく使うエリアなんです。大きな施設がたくさんある開けた街ですが、全体として落ち着いている印象があり、そこが魅力だと感じています。町田や新宿などは何でもそろって便利な一方、私にはちょっと人が多すぎるかなと。でも「相模大野」駅周辺は、にぎわっていても人疲れするほどの人込みではありませんし、騒がしさもありません。

商店街が元気なので、個性的な店をのぞいてみるなど街歩きも楽しめると思います。歩道も整備されているので子どもを連れていても落ち着いて歩けますし、自転車をとめる場所もあります。大型商業施設も商店街も駅周辺に割とコンパクトにまとまっていて、広い範囲を歩き回らなくていいのも便利です。公園で遊び、食事をして、買い物をする、と一通りのことが徒歩や自転車で気軽に移動できる範囲で出来て、使いやすい街だと思います。

「相模大野」駅北口から続く商店街「コリドー街」
「相模大野」駅北口から続く商店街「コリドー街」

――最後に、これからこのエリアに住まわれる方々に向けて一言お願いいたします。

小張さん:困ったときに相談できるかかりつけ医が家の近くにいると心強いものですし、子どもの習い事も、通う距離が遠いと続かないものです。近くにお住まいの方にとっては便利で使い勝手の良い施設ですので、ぜひ一度お立ち寄りください。

 

株式会社新都市ライフホールディングス 小張泰子さん
株式会社新都市ライフホールディングス 小張泰子さん

株式会社新都市ライフホールディングス

施設経営本部 営業第二部 営業課 副長 小張泰子さん
所在地:神奈川県相模原市南区相模大野4-5-17
電話番号:042-741-1311(ロビーファイブ管理事務局)
URL:http://www.lobbyfive.com/
※この情報は2024(令和6)年7月時点のものです。

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