相模原市立南新町児童館 館長小佐川さんインタビュー

地域の拠点として、多世代の住民が集まれる場づくりに取り組む 「相模原市立南新町児童館」

小田急線「相模大野」駅から徒歩5分の場所にある児童館
小田急線「相模大野」駅から徒歩5分の場所にある児童館

JRや小田急線が通り、都心へのアクセスも便利である一方、自然環境が豊かで子育て環境としても魅力の高い相模原市。今回は、そんな相模原市内の地域の活動拠点として、住民から親しまれているコミュニティスポット、「相模原市立南新町児童館」の館長・小佐川さんと「相模原市役所」こども・若者未来局 こども・若者支援課・総括副主幹・水野誠悟さんに、地域における児童館の役割や活動、そして相模原市の子育て環境についてお話を伺いました。

2016(平成28)年の建替えでさらに利用しやすくなった、多世代の地域住民が遊び、学び、交流し合える活動拠点

―まずは、南新町児童館の概要を伺えますか。

水野さん:「南新町児童館」は1966(昭和41)年4月に開館した街の児童館です。2016(平成28)年3月に建替えをし、建物を新しくしました。施設内には、遊戯室、図書室、集会室、そして事務室を備えています。

利用については、一般来館で来られるお子さんを対象にしていますが、地域の方が活用できる施設という位置づけで、子どもの遊び場だけではなく、サークル活動やイベントを行える場所として、地域の幅広い年代の方々にご利用いただいています。年間利用者数は12,000~15,000人、月に平均約1,000人の方のご利用があります。

絵本を読むことや、作業のできるスペースが確保された図書室
絵本を読むことや、作業のできるスペースが確保された図書室

―市内には、他に22カ所の児童館がありますが、その中でも「南新町児童館」は、どのような役割を担われているのでしょうか。

水野さん: 相模原市では、概ね、小学校1校ないし2校で一カ所に通えるような割合で、児童厚生施設を整備しています。この「南新町児童館」のあるエリアには、他にも「大野南こどもセンター」があり、隣の東林間エリアには、「東林間児童館」があります。

“整備する”という点では、地域における児童の健全育成活動を支援する機能として運営していますが、それだけにとどまらず、地域の自治会や老人会、子育てサークルなど、各種団体の方々が利用できる施設になります。

「南新町児童館」とともに相模大野エリアの子育て支援を行う「大野南こどもセンター」
「南新町児童館」とともに相模大野エリアの子育て支援を行う「大野南こどもセンター」

図書館、遊具、自由に放課後の時間を過ごす小学生たち

―児童館を利用する方々の目的・過ごし方はいかがですか?

小佐川館長: 来館者の約7割はお子さんですが、幼児以下のお子さんは保護者同伴で、小学生、それから中学生も来ます。絵本やその他書籍が揃う図書室がある他、遊具で遊べる遊戯室があるので、放課後に来る小学生のお子さんなどは、児童館が用意している、一輪車やフラフープ、竹馬、カードゲーム、卓球台などの遊具や玩具で遊ぶ子が多いです。独楽などの昔の玩具もあるので、遊び方を知っている年配の方が来られて、子どもに教えてくださることもあります。

一輪車や竹馬など、遊具もたくさん所有
一輪車や竹馬など、遊具もたくさん所有

児童館は、平日13時から開館し、季節によって少し変わりますが、閉館は17時となっています。それ以外の時間帯は、専用利用ということで大人の方も利用していただけるため、遊戯室などでは、週に2、3回、健康体操、踊りの練習、合唱など、各種団体の大人対象のサークル活動やイベントが開催されています。活動にあたっては申請が必要で、児童館側の審査の上、営利を目的としない活動として認められたものを行っていただいています。

また、書初め、豆まき、こいのぼりを作るワークショップなどのシーズンイベントの他、学校の長期休み期間中には、行政の方に来ていただいて、子どもが安全について学ぶ交通安全教室など、児童館が主催で行うイベントも年間を通して複数実施しています。

子どもの利用がない時間帯には、大人対象の各種イベントを実施
子どもの利用がない時間帯には、大人対象の各種イベントを実施

―設備が新しくなったことで、利用者の利用目的などにも変化はありましたか。

小佐川館長: 建て替えにより、室内もひと回り大きくなり、パーテーションを取り外して室内を広くして使うこともできるようになったので、地域の拠点として、さらにいろいろな活動ができる幅が広がったのではないでしょうか。

また、申し出ていただければ、おむつ替えなどのできるスペースも用意できますし、乳児が遊べるちょっとした遊具もあるので、小さいお子さん連れの方にも利用しやすくなったのではないかと思います。

リニューアル後、乳幼児が遊べるスペースも完備
リニューアル後、乳幼児が遊べるスペースも完備

地域にたくさんの輪ができる拠点として、様々なイベントを実施したい

―南新町児童館ならではのイベントや、地域の催しでの利用などはありますか?

小佐川館長: 児童館には卓球台があるので、年に1回、卓球大会を行っています。景品ももらえる人気のイベントで毎年、近隣のお子さんがたくさん参加してくれますね。

それから、地域と連携して行っているイベントとしては、「三世帯交流」というものを開催しています。おじいちゃんが、お孫さんに昔の遊びを教えるといった、お子さん、ご両親、祖父母の三世帯で参加できるイベントです。 こうした各イベントは、児童館の運営委員会で話し合いをして企画を考案し、年間予定を作って実行しています。いろいろな世代の方が来館されるので、お子さんからお年寄りの方まで参加できるさまざまな催しをやりたいと思い、12月に予定しているクリスマス会では、子どもの会に大人も入って、世代を超えた交流の場として実施できればと考えています。

児童館の企画する、お子さん、ご両親、祖父母の「三世帯交流イベント」
児童館の企画する、お子さん、ご両親、祖父母の「三世帯交流イベント」

地元住民のつながりをはぐくむ児童館

―地域の方達にとって、児童館はどのような存在でありたいですか。

小佐川館長: この新町という所は、地元住民同士の交流がしっかりできている場所なんです。地元のお祭りの時も、児童館、商店街、自治会などが一体となって開催するなど、他の自治会や商店会の方々にも「新町すごいね」と驚かれる程の地域の強いつながりを感じる地域です。

また、この児童館で知り合って、自治会に参加して役員を担ってくださるといった、地区の活動に理解を示してくださる若い方も増えています。「南新町児童館」が、地域にたくさんの輪ができる拠点となれればと思っていますので、お子さんだけでなく、いろいろな方に児童館をもっと知ってもらい、活用していただきたいですね。

館内では、子ども達の遊びと学びの場を提供している
館内では、子ども達の遊びと学びの場を提供している

―最後に、相模大野エリアの子育て環境の魅力について教えてください。

小佐川館長: 近隣の一番大きな遊び場としては、子どもが走り回って遊べる広場やすべり台やブランコなどの遊具がある「相模大野中央公園」があります。その敷地内で大規模な子育てひろばが開催されることもあります。図書館も隣接しているので、子どもの遊び場や学びの場としてもいいのではないでしょうか。

それから、バレエ、ミュージカル、演劇、舞踊など幅広い催しが行われる「相模女子大学グリーンホール」などの文化施設もあります。

水野さん: 相模大野エリアはいろいろな視点で子育てを支える環境を整えているエリアですね。大学や高校があり、商業地でもあるエリアなので、児童館は子どもの身近な遊び場という役割と同時に、このエリアの子育て支援という役割も担っていると思っています。こらからも、子育てひろば事業を行いながら、児童館なども整備し、これら両方の側面で子育て環境を整えていきたいと考えています。

相模大野エリアで広く親しまれている「相模大野中央公園」
相模大野エリアで広く親しまれている「相模大野中央公園」

相模大野インタビュー
相模大野インタビュー

■今回お話を聞いた方

相模原市立 南新町児童館

相模原市立南新町児童館の館長・小佐川さん
相模原市役所こども・若者未来局 こども・若者支援課・総括副主幹・水野さん
相模原市役所こども・若者未来局 こども・若者支援課・森田さん
所在地:神奈川県相模原市南区相模大野9-1-4
電話番号:042-748-8750
URL:http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisetsu/child/jidou/1002909.html
※この情報は2019(令和元)年12月時点のものです。