神奈川県西部のターミナル「小田原」駅近くに広がる小田原市栄町

小田原市は神奈川県西部に広がり、城下町、宿場町として発展。鉄道が開通すると政治家や文化人の別荘や邸宅が増え、現在は東京、横浜近郊の住宅地としても発展を遂げた。2000(平成12)年には特例市に指定されるなど、神奈川県西部の拠点都市としての機能も果たしている。栄町は小田原市の中心地である「小田原」駅前に位置し、ショッピング施設や公共施設も充実。利便性に恵まれた街として注目されている。

「小田原城」の城下町、東海道の宿場町として発展

戦国時代に築かれた「小田原城」
戦国時代に築かれた「小田原城」

小田原には戦国時代に北条氏の拠点となる「小田原城」が築かれ、城下町として発展した。「小田原北條五代祭り」はこうした歴史にちなんだ祭りだ。「小田原北條五代祭り」と同じ時期には小田原市内の神社で例大祭が行われ、「小田原担ぎ」という独特の担ぎ方で巡行される。

江戸時代になると東海道の宿場が設けられ、宿場町としても栄えた。明治維新後も小田原には「小田原県丁」、「足柄県庁」、「足柄下郡役所」など行政の拠点が置かれ、この地域の中心地として発展を続ける。

伯爵、田中光顕の別荘だった「小田原文学館」
伯爵、田中光顕の別荘だった「小田原文学館」

1887(明治20)年には官設鉄道(現・JR東海道線)の開通により、「国府津」駅が誕生。交通の利便性が向上したことから、穏やかな気候に恵まれた小田原には、1890(明治23)年には伊藤博文が別宅として「滄浪閣」を立てるなど、政府高官や財界人、文化人の別荘が続々と誕生した。避暑・避寒や海浜保養のための別荘が作られ、人気の別荘地となった。現在も元内閣総理大臣の山縣有朋の別荘であった「古稀庵」や伯爵、田中光顕の別荘だった「小田原文学館」などが残る。

1920(大正9)年に省線熱海線(現・JR東海道線)の「国府津」駅から「小田原」駅間が開通。1972(昭和2)年には小田原急行鉄道(現・小田急小田原線)も開通し、鉄道交通の利便性が向上した。戦後になると別荘地の格式はそのままに高級住宅街として発展した。現在も住宅地として人気を集め、マンションなどの新しい住宅も増えている。

6路線が集まる「小田原」駅至近

多くの路線が乗り入れる「小田原」駅
多くの路線が乗り入れる「小田原」駅

東海道新幹線、JR東海道線、JR湘南新宿ライン、小田急小田原線、箱根登山鉄道線、伊豆箱根鉄道大雄山線が乗り入れるターミナル「小田原」駅に近い栄町は交通アクセスの利便性が大きな魅力だ。

とくにJR東海道線は特別快速や快速、一部を除く特急などほぼすべての電車が停車するほか「小田原」駅が始発となる電車も多く、利便性が高い。

東京都心方面への通勤には東海道新幹線も便利だ。「新横浜」駅には約15分、「東京」駅には約35分と短時間でアクセスできる。

「新宿」駅方面には小田急小田原線を利用するとよい。小田急小田原線も大部分が「小田原」駅始発となり、座って移動できることもうれしい。小田急小田原線には特急ロマンスカーも運行されており、追加料金が必要になるが快適に移動できる。

日常の買い物から休日のショッピングまで気軽に楽しめる

ご当地グルメとして注目される「小田原おでん本店」
ご当地グルメとして注目される「小田原おでん本店」

栄町周辺は古くから交易の拠点として発展し、現在も商店街が広がる。近年は郊外の大型ショッピング施設の誕生で衰退した時期もあったが、観光地として再評価されたこともあり、老舗の店に加え、新たな店のオープンも話題になっている。

漁業が盛んであった小田原には干物やかまぼこなど魚介類の加工品を扱う店も多い。近年は「小田原おでん」がご当地グルメとして注目されるようになった。

「小田原」駅の駅ビル「ラスカ小田原」
「小田原」駅の駅ビル「ラスカ小田原」

栄町周辺にはスーパーマーケット「OdakyuOX 小田原店」など日常の買い物に便利なショッピング施設が揃うほか、「小田原」駅の駅ビル「ラスカ小田原」など多彩なショッピング施設を使いこなせる。少し足を延ばせば、シネマコンプレックスもある大規模ショッピング施設「小田原ダイナシティ」があり、休日のショッピング、レジャーも満喫できるだろう。

「小田原駅東口お城通り再開発事業」でさらに発展

現在、栄町周辺では「小田原駅東口お城通り地区再開発事業」が進められている。この再開発では駐車場と広域交流拠点を整備することになっており、すでに駐車場は2015(平成27)年に使用開始となっている。広域交流拠点も2018(平成30)年から工事が始まり、2020年前半にはホテルやショッピング施設、図書館、子育て支援センターを併せ持つビルが誕生する予定だ。

長い歴史を持つ街ならではの風情が漂い、暮らしの利便性に恵まれ、将来の発展も期待できる小田原市栄町。ここは確かに住まいの場としても注目されるだけの魅力がある。

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