スペシャルインタビュー

生活を大きく変えることなく、自然が身近になる“小田原移住”

“覚悟を要する引越し”を移住と呼ぶのであれば、小田原市への移住は移住であって移住でないのかもしれない。鉄道5社6路線が乗り入れ、新幹線を利用すれば「東京」駅まで約30分で行けてしまう。大きく異なる環境への往来が片道約30分というのは不思議な感じさえする。これまで大切にしてきたものをそのままに、新しい生活を送ることのできる“小田原移住”の魅力について、小田原市企画部企画政策課移住定住係を訪れお話を伺ってきた。

小田原の特徴と魅力

移住定住係の加藤様、黒田様、高橋様、港屋様
移住定住係の加藤様、黒田様、高橋様、港屋様

――まずは、小田原市の概要から聞かせてください。

ご担当者:歴史という観点では、戦国時代に後北条氏の城下町として発展し、江戸時代を迎えると東海道の宿場町として栄えました。さらに明治・大正時代になると政財界人や文化人たちの別荘や居住地にも選ばれています。

北条氏の本拠地として知られる「小田原城」
北条氏の本拠地として知られる「小田原城」

江戸時代における交通の要衝としての歴史は、現在でも鉄道アクセスの良さにつながっています。鉄道5社6路線が乗り入れ、市内には18もの駅があり、さらに新幹線の停車駅である「小田原」駅から「東京」駅までは約30分で行くことができます。また小田原は、小田原厚木道路や西湘バイパスがあることから自動車での移動にも大変便利です。箱根や伊豆などの観光地へも日帰りで行くことができます。

小田原には海も山もありますが、やはりそれぞれ単独では沖縄の海や、信州の山にはどうしても敵いません。ですから海も山もありながら、東京まで約30分で行けてしまうというこの環境こそが、小田原の特徴・魅力ではないかと思います。

――「移住定住係」の活動内容と、運営されているインターネットメディア「オダワラボ」について教えていただけますか?

資料を手に活動内容のお話を熱心にしてくださる移住定住係のみなさん
資料を手に活動内容のお話を熱心にしてくださる移住定住係のみなさん

ご担当者:コンセプトは“オーダーメイド型サポート”です。それぞれのニーズを把握した上で、最適な提案ができるように努めています。例えば移住に関する相談で、“先輩移住者の声を聞いてみたい”という場合はアポイントを取り、一緒に訪問したりします。また、“自宅にいながら話を聞きたい”という場合であれば、オンラインでも対応しています。

実際に住んでから検討したいという方には、「Tipy records inn(ティピー レコーズ イン)」での2泊3日のお試し移住をご紹介しています。共同キッチンがあるので、街で買ってきた食材を使って料理することもでき、小田原での生活を実感していただくことができます。希望者には、宿のオーナーによる2時間程度の街案内もあります。

小田原から発信するWEBマガジン「オダワラボ」
小田原から発信するWEBマガジン「オダワラボ」

「オダワラボ」についてですが、移住に関する情報を発信すると同時に、移住者のインタビュー動画やレポートをアップしています。街の情報だけでは、なかなか生活のイメージが湧きません。先輩移住者の明るい表情や街の雰囲気を知っていただき、小田原の魅力をお伝えできたらと思います。ちなみに、「オダワラボ」で公開している移住PR動画「おだわらでみつけたもの」が、第4回日本国際観光映像祭日本部門 Web Series部門で最優秀作品賞を受賞しました。

――小田原への移住を決めた方、また実際に移住された方の声にはどのようなものがありますか?

小田原への移住は、利便性と自然の豊かさどちらも享受できることが魅力だと語る
小田原への移住は、利便性と自然の豊かさどちらも享受できることが魅力だと語る

ご担当者:小田原への移住を決められた方の意見で多かったのは、これまで培ってきた人や街とのつながりを維持したまま、海と山が身近な生活を送ることができるというものです。“移住”というと、様々なつながりを断ち切らないといけない、というイメージを持たれる方もいると思いますが、新幹線に乗れば東京まで約30分でつながりますから、これまで大切にしてきことをそのまま維持することができます。

「酒匂海岸」
「酒匂海岸」

実際に移住された方の話として、魚が美味しいことに加え、スーパーマーケットの鮮魚コーナーが充実していることに驚いたというのをよく耳にします。また、農家さんと直接つながって、農作物を購入する移住者の方もいます。

表情の異なる各エリア

――ここまで小田原の魅力が幾つも出てきましたが、改めて市内の各エリアの紹介と、特に鴨宮エリアの魅力についてお聞かせください。

ご担当者:まず「小田原駅周辺エリア」についてですが、「小田原城」や海水浴場があり、飲食店が充実しているという特徴があります。その西側にある「片浦エリア」は、柑橘類の栽培が盛んでダイビングやBBQを楽しむことができます。また、子どもが喜ぶアクティビティが充実している「里山エリア」や、田園風景が広がる「小田急沿線エリア」、梅林が有名な「曽我エリア」、かつて別荘が多く立ち並んでいた「国府津エリア」、そして商業施設と公共施設が充実している「鴨宮エリア」があります。

生活必需品が何でもそろう「フレスポ小田原シティーモール」
生活必需品が何でもそろう「フレスポ小田原シティーモール」

「鴨宮エリア」は映画館、ボーリング場があり、市外からも多くの方がやってきます。それと同エリアは、「小田原」駅周辺からは見えない富士山を望めます。買い物に便利なだけでなく、雄大な自然が身近なエリアと言えると思います。

――移住相談を希望されるのはどのような方が多いですか?

働き方が多様になり、若い世代の移住が増えていると語る
働き方が多様になり、若い世代の移住が増えていると語る

ご担当者:年代でいえば30~40代が多いですね。以前は定年を迎える前後くらいの年代も多かったのですが、今は子育て世代が増えています。リモートワークを導入する会社も増えているので、会社の通勤圏内に住まなくてもよくなりましたよね。ただ、何かあったときに行ける距離ということで、程よい距離の小田原が選ばれているのではないかと思います。

――どの地域に住んでいる方からの相談が多いですか?

関東近郊からの移住が大半
関東近郊からの移住が大半

ご担当者:県内であれば、横浜、川崎、それ以外は都内、千葉、埼玉ですね。それだけで全体の3/4を占めます。これまでは転入と転出が半々だったのですが、最近は転入増となっています。不動産会社の方に聞くと、以前よりも相談が増えているとのことでした。

――最後に、 小田原への移住を考えている方へメッセージをお願いします。

移住についての相談、いつでも受け付けています
移住についての相談、いつでも受け付けています

ご担当者:小田原はアクセス性に優れていることもあり、気軽に“移住”を検討できるエリアだと思います。地元の方も移住者の方も関係なく触れ合える土壌があり、それも移住者が増えていることの要因のひとつと言えるかも知れません。

また、移住者同士のコミュニティがあるので、人とのつながりができやすい環境になっており、街を歩けば知っている人と出会うことも多いです。街が適度な規模ということもあって、毎日同じ顔と出会うわけではなく、また誰とも会わないというのでもありません。“程よく誰かと出会える”というのもひとつの特徴だと思います。市内で開催されるイベントの数が多いので、コミュニティとの接点はたくさんあると思いますよ。

生活を大きく変えることなく、自然が身近になる“小田原移住”
生活を大きく変えることなく、自然が身近になる“小田原移住”

小田原市 企画部企画政策課 移住定住係

加藤 岳史様、黒田 玲奈様、高橋 良輔様、港屋 智行様
所在地:神奈川県小田原市荻窪300番地
電話番号:0465-33-1300(総合案内)
URL:https://www.city.odawara.kanagawa.jp/
小田原から発信するWEBマガジン:「オダワラボ」
お試し移住:「Tipy records inn(ティピー レコーズ イン)」
移住PR動画:「おだわらでみつけたもの」
※この情報は2022(令和4)年4月時点のものです。

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