スペシャルインタビュー

“子どもを産み育てやすい環境づくり” を掲げる「平塚市」の取り組み

平塚市の健康・こども部保育課と、市長室広報課の担当者
平塚市の健康・こども部保育課と、市長室広報課の担当者

平塚市の子育て世代に対するサポートは、小児医療費助成が2016(平成28)年4月に対象が小学校6年生から中学校3年生へ年齢拡大し、2020(令和2)年1月からは所得制限が撤廃されるなど、内容が充実しています。“子どもを産み育てやすい環境づくり”を掲げる平塚市の健康・こども部保育課と、市長室広報課の担当者4名にお話をお伺いしました。

平塚市新庁舎
平塚市新庁舎

大切なのは切れ目のないサポート

――まずは、平塚市の子育て支援とその概要を聞かせてください。

後藤さん:平塚市では、子育て世代に対する支援を特に重要と考えており、平塚市総合計画の重点施策のひとつとして“子どもを産み育てやすい環境づくり”を掲げています。子育て世代にとって住みやすい街の実現のために、安心して妊娠、出産、子育てできるまちとして、切れ目なく、思いやりのある支援を心がけています。

――2020(令和2)年1月から、所得制限を設けず0歳から中学生までの医療費が無料になったと伺いました。

後藤さん:所得制限を設けてると、どうしても不公平感がありました。先程も申し上げましたが、子どもを安心して産み育てることのできる環境の実現のため、所得制限の撤廃を行いました。平塚市の小児医療費助成は段階的に手厚くなっており、子育て世代にはより住みやすい街になったのではないかと思います。

平塚市子育てガイド「くすくす」 画像提供:平塚市役所
平塚市子育てガイド「くすくす」 画像提供:平塚市役所

――妊娠中や、出産後に誰かの手を借りたいと思う場面は多々あると思います。そうした需要に対する支援「産前・産後ヘルパー派遣事業」について教えてください。

後藤さん:「産前・産後ヘルパー派遣事業」は2019(令和元)年10月に始まりました。市内に居住する産前・産後5ヶ月以内の妊産婦の方が対象で、日中に家族からの支援を受けられず、心身の不調などから家事・育児を行うのが困難という家庭に対し、平塚市が委託した事業者からヘルパーを派遣します。サービスの内容は幅広く、育児に関するものとしては授乳の補助、沐浴の補助、おむつ交換のほかに、保育園の送迎などにも対応しています。家事については食事の準備や片づけ、衣類の洗濯、部屋の掃除などがサービスの項目に含まれます。利用時間は、祝日を除く月曜日から金曜日までの9時~17時で、1回2時間以内の利用で自己負担金は1,200円ですが、生活保護や市民税非課税世帯については自己負担金が減免されます。

行政のバックアップが心強い平塚での暮らしについて語る担当者4名
行政のバックアップが心強い平塚での暮らしについて語る担当者4名

プロスポーツが身近にある街

――市内の小学生を対象にしたプロスポーツの観戦が無料になる「ドリームパスポート」について聞かせていただけますか?

五島さん:この事業は2013(平成25)年度に始まりました。「平塚市総合公園」内には「レモンガススタジアム平塚」、「バッティングパレス相石スタジアムひらつか」、「トッケイセキュリティ平塚総合体育館」があり、それぞれJリーグ、プロ野球、Bリーグの試合を観戦することができます。スケジュール次第では、例えばサッカー好きのお兄ちゃんが「レモンガススタジアム平塚」で「湘南ベルマーレ」の試合を観戦し、バスケットボールに興味がある弟は「トッケイセキュリティ平塚総合体育館」でBリーグの試合を楽しむということも可能です。

関野さん:「ドリームパスポート」は小学生が対象の事業ですが、これを家族でプロスポーツを楽しむきっかけにしてくれたら嬉しいですね。身近でプロスポーツが体験できるところに“平塚らしさ” を感じる事業だと思います。

プロスポーツ観戦が無料!小学生対象の「ドリームパスポート」  画像提供:平塚市役所
プロスポーツ観戦が無料!小学生対象の「ドリームパスポート」  画像提供:平塚市役所

――今年度、2021(令和3)年4月の時点で、平塚市は5年振りに保育所等の待機児童がゼロになったそうですね。それを実現させるための施策や取り組みについて聞かせてください。

関野さん:2年前は22人、昨年は15人と減少傾向が見えていたなかでの待機児童ゼロでした。その達成までには色々な施策を実施してきましたが、基本的にはハード面とソフト面の2つの施策を行ってきました。まずハード面についてですが、0~2歳児の待機児童数が多いという実情を踏まえ、その年齢に即した定員19人の小規模保育事業所を整備しました。ソフト面では保育士の確保です。昨今、どの自治体も保育士を確保するのに苦労していますが、そのなかで平塚市は3年を上限とし、年間12万円を交付する「就労支援交付金」や、奨学金の返済を支援する制度があります。そして特に注目してもらいたいのが、市外から転入して就職する保育士さんへの最大100万円の「就職促進貸付金」制度です。貸付ではありますが、5年間勤務したら返済免除になりますので、平塚の子どもたちのためにがんばっていただきたいと思っています。

――2018(平成30) 年度に創設された平塚市定住促進特集サイト「湘南で 子育てするなら 平塚市」の最新状況について聞かせてください。

三春さん:新型コロナウイルスの影響により、国民のライフスタイルが変化しつつあると言われています。これを市外・県外の方に平塚の魅力を知ってもらう機会と捉えてトップページの動画を更新しました。平塚は海も山もあり、穏やかで暮らしやすい街ですから、それをより多くの人に伝えられたらと思います。

子育てファミリーに親しまれている「平塚市総合公園」
子育てファミリーに親しまれている「平塚市総合公園」

――シティプロモーションの担当者として、現在進行中もしくは今後予定している取り組みはありますか?

三春さん:「平塚学園高等学校」の写真部に協力してもらい、8月10日から20日までの期間限定で、題して「平塚市のInstagramを高校生が乗っ取った!?」を実施しました。これは“平塚市の公式Instagramのアカウントが高校生に乗っ取られた”という設定で、高校生が撮影した写真をInstagramに投稿することで若い世代に平塚市に関心をもってもらい、魅力を再発見してもらおうという試みです。

五島さん:その背景には、平塚市のInstagramのフォロワーに若い世代が少ないという現実がありました。その世代に話を聞くと、見たいと思うほどの魅力がないという意見が多く、それなら同世代の人に発信してもらおうというのが出発点でした。進学や就職で一時、平塚から離れた若い世代が街に戻ってきてもらうための取り組みのひとつとしても、意義があるのではないかと思います。

平塚市Instagram「hiratsukagood」で風景などを発信  画像提供:平塚市役所
平塚市Instagram「hiratsukagood」で風景などを発信  画像提供:平塚市役所

平塚市Instagram公式アカウント「hiratsukagood」

語り尽くせぬ平塚の魅力

――最後に、平塚の魅力を存分に語ってください!

関野さん:まずは、生まれも育ちも平塚の私からです(笑)。平塚はのどかで、時間がどこかゆったり流れている感じがする街です。丘陵地帯に行けば富士山の雄大な姿が一望できますし、また海に行けば水面に映える日の出と日の入りを楽しむことができるなど自然環境に恵まれています。また、市内には商業エリアが点在しているので買い物にも便利です。平塚に住んで半世紀近くが経ちますが、私の子どもたちにもこの街に長く住み続けてもらいたいと思いますね。

三春さん:他の街であれば電車に乗って少し遠出をしないといけないことでも、平塚ではその必要もないように思います。美術館、博物館といった文化施設もありますし、各スポーツに対応した総合公園や、いつでも賑わっている大型商業施設もあります。また地形的に、自転車での移動も苦にはなりません。

後藤さん:私は子育て面からの話になりますが、市内には子育て中の親子が気軽に交流でき、育児について相談することもできる「子育て支援センター」が1ヶ所と、「つどいの広場」が5ヶ所あります。また、保健センター内に設置されている「ひらつかネウボラルーム はぐくみ」には保健師、助産師、保育士、管理栄養士などの専門職員を配置していますので、より専門的なアドバイスを受けることが可能です。それと、子育てと仕事を両立されている方のために、病気の回復期にあるお子さんを一時的に預かる「病後児保育室・なでしこ」に加え、病気中や病気の回復期にあるお子さんを一時的に預かる「麦・もんもん病児保育室」が2021(令和3)年4月に新たに開設しました。妊娠中だけでなく産後、子育て期間中も受けられるサポートも平塚の魅力のひとつだと思います。

五島さん:平塚にいるとあまり意識しないのですが、県外から来られた方に“駅に降り立ったときの涼しさが違いますね”だとか、“さわやかな風がふいていますね”などと言われることが多々あります。生活をすればそうした風だけでなく、穏やかな気候もきっと実感できることでしょう。色々な魅力のある平塚に、ぜひ多くの方が関心を持っていただけると嬉しいですね。

平塚海岸
平塚海岸

平塚市役所

集合写真の左から
後藤伸一 さん 健康・こども部保育課
関野良真 さん 健康・こども部保育課
三春雄太 さん 市長室広報課シティプロモーション担当
五島麻弥 さん 市長室広報課シティプロモーション担当
所在地:神奈川県平塚市浅間町9番1号
電話番号:0463-23-1111
URL:http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/index.html
※この情報は2021(令和3)年8月時点のものです。

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