林間都市計画の名残を感じる街並みと、恵まれた生活利便を併せ持つ相模原市東林間エリア
自然環境と生活利便が両立する相模原市
相模原市は神奈川県北部に位置し、県内では横浜市、川崎市に次いで3番目に多い人口を誇る。2006(平成18)年に津久井町、相模湖町と、2007(平成19)年に城山町、藤野町と合併し、現在の市域になった。2010(平成22)年から政令指定都市に移行し、南区、中央区、緑区の3区が設けられている。
相模原市は「相模大野」駅や「橋本」駅周辺を中心に大規模ショッピング施設が集まり、買い物の利便性も高い。津久井湖や相模湖など自然にも恵まれ、キャンプ場などアウトドアを楽しめるスポットも充実する。中央リニア新幹線の「(仮称)神奈川県」駅も相模原市内に設けられることになっており、自然環境と生活利便が両立した街として注目を集めている。
住まいの場として人気を集め、転入超過が続く
デジタル庁が公開している地域幸福度(Well-Being)指標のうち、オープンデータとなる客観指標を見てみる。相模原市は自然景観や都市景観の数値が高い。先述の自然の多さに加え、相模原市には相模原市景観条例があり、これらに沿って美しい都市景観を保ちながら開発が進められている。相模原市が都市と自然のバランスが取れた街であることを示す。
また、総務省がまとめた『住民基本台帳人口移動報告 2023年結果』によると、2023(令和5)年の相模原市の転入超過数は神奈川県内で5番目に多い結果となっている。これは全国でも11番目に多く、相模原市が住まいの場として人気を集めていることが伺える。
ITを活用した子育て支援も充実
相模原市は子育て支援が充実していることも魅力だ。こども医療費助成は2024(令和6)年8月から対象が高校生世代まで拡大され、中学3年生までの所得制限も撤廃された。未熟児に対しては指定医療機関の入院費が助成される養育医療給付もある。
妊婦健診や乳幼児健診、予防接種などの管理ができる「さがみはらアプリde子育て さがプリコ」や、子どもの成長に合わせてタイムリーな情報を提供する「さがみはら子育てきずなLINE」などITを活用した子育て支援も多い。
相模原市には小惑星探査機「はやぶさ」と「はやぶさ2」の開発、運用を担う「JAXA相模原キャンパス」があるため、「宇宙を身近に感じられるまち さがみはら」というキャッチフレーズで街づくりを進めている。「相模原市立博物館」も県内最大級のドームスクリーンを持つプラネタリウムや「はやぶさ」の再突入カプセルなど宇宙に関する展示が充実している。
南区では都市機能を充実させつつ、環境保全を進める
2020(令和2)年に策定された『相模原市都市計画マスタープラン』では、「潤いと活力に満ち 笑顔と希望があふれるまち さがみはら」を将来像に掲げ、中心市街地や地域拠点、生活拠点に都市機能を集積し、拠点間を結ぶ公共交通を整備するほか、人と自然が共生する街を目指すとしている。さらに区別に街づくり構想を示した。
南区は住宅やショッピング施設など都市的な土地利用が多いが、農地など緑も残る。「相模大野」駅や国道16号沿いにはショッピング施設が多いことも特徴だ。南区では「湧きおこる7つの風 響きあう南区 ~愛着と誇りを持って、区民が躍動するまちを目指して~」を目指す姿とし、都市機能の充実、環境の保全、防災強化などを進めるとしている。
林間都市計画で開発された東林間エリア
東林間エリアは南区の南部に広がり、昭和初期に小田原急行電鉄(現・小田急電鉄)の林間都市計画によって計画的に開発された歴史を持つ。現在も整った街並みや閑静な住環境に当時の面影が残る。
最寄りとなる「東林間」駅から小田急江ノ島線に乗れば隣駅の「相模大野」駅で小田急小田原線の快速急行や急行に乗り換えでき、「新宿」駅方面へのアクセスもよい。
「渋谷」駅方面には「東林間」駅から1駅隣の「中央林間」駅で東急田園都市線に乗り換えもできる。東林間エリアの南側であれば「中央林間」駅も徒歩で利用することができ、アクセス利便性は非常に良い環境だろう。
「東林間」駅には駅ビル「小田急マルシェ東林間」を併設しているほか、周辺に「東林間東急ストア」や「スーパー三和 東林間西口店」といったスーパーマーケットも多く、買い物の利便性も高い。エリア内には「横浜水道道緑道」が延び、散策も楽しめる。
都市と自然を併せ持つ相模原市の魅力を余すところなく享受できる街。それが東林間エリアの魅力だろう。
林間都市計画の名残を感じる街並みと、恵まれた生活利便を併せ持つ相模原市東林間エリア
所在地:神奈川県相模原市南区