スペシャルインタビュー

子育てにおける不安や悩みを丁寧なマッチングによりサポートする、「茅ヶ崎市ファミリー・サポート・センター」

「茅ヶ崎市ファミリー・サポート・センター」は、2001(平成13)年にスタートした相互援助組織。子どもを預けたい方(依頼会員)と預かることができる方(支援会員)、その両方に該当する方(両方会員)が会員として登録し、センターのアドバイザーを通してマッチング、安心して子育てができるようサポートし合う支援制度だ。茅ヶ崎市の子育てにおけるつらさや不安の緩和に大きく貢献すると同時に、地域社会・地域経済にも影響を与えているという。今回、「茅ヶ崎市ファミリー・サポート・センター」を訪ね、アドバイザーの石原さんにその詳細と今後の展望についてお話をお聞きした。

「茅ヶ崎市ファミリー・サポート・センター」石原さん
「茅ヶ崎市ファミリー・サポート・センター」石原さん

子どもを「預けたい/預かれる」をマッチング

――まずは、「茅ヶ崎市ファミリー・サポート・センター」の概要と、地域における役割について聞かせてください。

石原さん:「茅ヶ崎市ファミリー・サポート・センター」は、2001(平成13)年に発足しました。背景にあったのは、社会における子育てをとりまく環境の変化です。かつては、自分の子どもを同居する両親に預けたり、近所に住む両親に預けたり、ということが気軽にできましたが、近代化により、日本では核家族化が急速に進み、そういったことが困難になっていきました。さらに転勤者も多く、知らない土地での子育てに不安を感じている方もいます。そうした時代背景、子育てに取り組む大人の方々の不安を少しでも取り除きたいという想いが、当センターの立ち上げにつながったのです。

センター入口
センター入口

当センターがそもそもどのような仕組みで成り立っている組織かというと、子どもを預けたい方(依頼会員)と預かる方(支援会員)とが相互援助活動を図れるような形になっています。互いのニーズをうまくマッチングさせるんですね。主に支援会員のお宅で安全にお預かりをしていただいています。また、子どもの預かりだけでなく、習い事の送迎に対応している点も大きな特徴です。その通り、親に代わって時間のある支援会員が子どもを迎えに行って、親が帰宅するまで自宅で預かっています。現在茅ヶ崎市内の会員数は約4,000人で、支援会員は約1,000名。その内の500名は両方会員となっています。

ファミリー・サポート・センターの仕組み
ファミリー・サポート・センターの仕組み

――会員になるには、どのような手続きが必要なのでしょうか?

石原さん:子どもを預ける依頼会員になるには、まず当事務局に来所してもらうことが必要です。必要な持ち物は、保護者の写真と子どもの保険証、印鑑、そして本人確認のための証明書です。こちらを持参いただければ登録可能です。一方の支援会員は、当センターによる3日間の研修を受ける必要があります。保健師や栄養士を招いての講義をはじめ、AEDを使った救命講座などの各種講座を通して、子どもを預かるにあたっての知識をインプットしていただきます。また、2・3歳児とのコミュニケーションの取り方、伝わりやすい話し方、褒め方、注意の仕方を体系化した「ほしつ☆メソッド」についても学んでいただき、その上での会員登録となります。

活動依頼から活動開始までのフローとしては、依頼会員の希望に合った支援会員が見つかったら、センターのアドバイザーが同席しての打ち合わせとなります。子どもの興味がある分野、好きな遊びなど、預かる際に参考になる情報を親からヒアリングしています。丁寧な打ち合わせを通して、双方が預ける/預かることに同意したらいよいよサポートの開始です。以後、預かりの打診や基本的な質問事項については、依頼会員と支援会員同士直接のやりとりになります。

子育てに関する悩みや不安の解消を少しでもサポートしたい

――依頼会員の方は、どのような理由でサポートを利用されることが多いでしょうか?

石原さん:依頼会員の方の多くはお仕事をお持ちの方です。保育園、幼稚園、学童クラブ、いずれも子どもを迎えにいかないといけない限界の時間は決まっています。しかし、やむを得ない電車の遅延や断りきれない残業などで、どうしても間に合わないというケースも出てきてしまうのが現状です。そのような時に、自分の代わりに子どもを迎えにいってほしいという類の依頼が多いようですね。それ以外ですと、短時間勤務のため保育園を利用できない方の利用や、自分の息抜きのために預けるという方もいます。

石原さん
石原さん

――実際に利用された方の反応や感想を教えて下さい。

石原さん:「慌てず帰ってこられるので助かる」、「自分の仕事の都合で、子どもの習い事を諦めさせることがなくてよかった」、「久しぶりに外出できていい気分転換になった」といった感想を多くいただきますね。子育てに関係する不安や悩みの解消に少しでも協力できていればと思います。

――依頼会員と支援会員とのマッチングに関し、特に心がけていることはありますか?

石原さん:入念なヒアリングですね。依頼会員の予想利用頻度、子育てに対してどのような悩みを持っていてどの部分をお願いしたいのか。また、支援会員のご自宅にペットがいてもいいのかどうか。同じ年頃の子どもが支援会員の自宅にいても問題ないか、といった依頼会員の希望を具体的に聞くようにしています。

「F・S・C」は、「ファミリー・サポート・センター」の略だ
「F・S・C」は、「ファミリー・サポート・センター」の略だ

――センターとしての今後の展望や課題などがありましたら教えてください。

石原さん: 茅ヶ崎市のホームページに当センターの案内はありますし、幼稚園・保育園・学童クラブ・子育て支援センターなどにはポスターも貼らせてもらっています。しかし、残念ながらそれでも当センターの存在を知らない方はまだまだいます。ですから、より知名度をあげていけるよう周知活動に力を入れて工夫していきたいですね。
また、知らない人に子どもを預けることに不安を感じる依頼会員や、小さいお子さんの預かりは久しぶりという支援会員も少なくありません。そのような方のために、「お試し預かり」という会員交流会も実施しています。このように、利用のハードルが少しでも下がるような活動にも取り組みつつ、日々を通じて利用者を少しでも増やしていければと思っています。

☆最後に、子育て支援課の方に茅ヶ崎市の子育て環境の魅力についてもお聞きしました☆

――最後に、子育て環境としての茅ヶ崎エリアの魅力を教えてください。

子育て支援課担当者:本市の子育ての環境としての魅力は、気軽に楽しめる海と緑にあります。南側には「サザンビーチちがさき」、その西側には「柳島キャンプ場」があり、ご家族の夏の思い出作りにはおすすめです。北側の芹沢にある「神奈川県立茅ケ崎里山公園」は自然豊かで遊具も充実しており、加えてバーベキューを楽しむことも可能です。

柳島キャンプ場
柳島キャンプ場

大岡越前祭、湘南祭、浜降祭、サザンビーチちがさき花火大会といった、本市の4大まつりも大きな魅力の1つだと思います。こういった行事は、親子で楽しむお出かけ先としては勿論、お子さまが地域の方々とのつながりを深めるきっかけにもなるのではないでしょうか。

「神奈川県立茅ケ崎里山公園」
「神奈川県立茅ケ崎里山公園」

公民館、コミュニティセンター、「ハマミーナまなびプラザ」等の公共施設では、親子で参加できるイベントも定期的に開催されています。親子同士の交流の場としてもご利用いただけると思います。
市のホームページ内にある、ちがさき子育て応援サイト『Lei Aloha』にもおでかけ情報について掲載があります。ぜひご参考にしていただければと思います。

茅ヶ崎市ファミリー・サポート・センター
茅ヶ崎市ファミリー・サポート・センター

茅ヶ崎市 こども育成部 子育て支援課
茅ヶ崎市ファミリー・サポート・センター

アドバイザー 石原さん
所在地:神奈川県茅ヶ崎市新栄町13-44 さがみ農協ビル2F
電話番号:0467-87-8070
URL:https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kosodate/1004804/1029112/
※この情報は2019(令和元)年12月時点のものです。