横浜市立十日市場中学校 八木範夫校長先生 インタビュー

地域の温かい目に見守られ、部活動やボランティア活動もさかんな「横浜市立十日市場中学校」

十日市場の高台にある「横浜市立十日市場中学校」は、1963(昭和38)年に現在の「十日市場小学校」がある場所で開校し、2002(平成14)年、わずかに場所を移し、現在地へと移転した。新しい校舎は広く明るい5階建ての建物で、およそ900名の生徒が学んでいる。 近年は部活動の活躍もめざましく、2017(平成29)年度には吹奏楽部が「日本管楽合奏コンテスト」の全国大会への出場を果たした。今回は第15代校長である八木範夫先生に吹奏楽部の練習場所でもある音楽室でお話を伺った。

校長の八木範夫先生
校長の八木範夫先生

――2017(平成29)年夏には、吹奏楽部が初めての全国大会出場を果たしたということですね。

はい。本当に熱心に活動して、地道に努力してきた成果がこのごろ現れてきているように感じます。これまでも県大会に毎年出場し、良い賞をいただいていましたが、今年度は初めて日本音楽教育文化振興会主催の「日本管楽合奏コンテスト」の全国大会に参加させていただきました。

吹奏楽部の全国大会出場を祝う横断幕
吹奏楽部の全国大会出場を祝う横断幕

吹奏楽部についてはほかにも、団地のお祭りや、地域の行事によく参加しておりますし、また、朝の早い時間や休みの日にも音を出して練習をしています。そういった意味でも、地域の人にご理解をいただいていて、その結果としての全国コンテストだと思っておりますので大変感謝しています。 本校に隣り合った中学校も全国大会の常連校ということですから、今後も切磋琢磨して頑張ってほしいと思っています。

記念写真とトロフィー
記念写真とトロフィー

――「十日市場中学校」では、どのような地域交流の取り組みをされているのでしょうか。

特に3年生については、卒業期の授業の中で、地域ケアプラザの方にお越しいただいて、認知症のサポーターに関する授業を受けたり、消防署や消防団員の方々のご協力を得て、救命救急の講習を受けたりしています。これは社会に出るにあたって、「中学3年生としてぜひ学んでおいてほしいこと」を地域の方々にもお手伝いをいただきながら、学習しているところです。 実際に生徒が地域の中でお年寄りの手助けをする姿も見られたということで、そのように自然とやさしい気持ちを持てるような雰囲気の地域だということはとても素晴らしいですし、こういった雰囲気が今後も広がっていってほしいなと思っています。

スロープになっている廊下
スロープになっている廊下

――ボランティア活動なども地域の団体と協力しながら行っていると伺いました。

これについては、生徒のボランティアへの参加を促しているという程度の取り組みではあるのですが、子どもたちひとりひとりがやってみたいと思っていることを少しでも経験させてあげたいということで、長い間ボランティアの案内を行っています。

日が射し込む明るい廊下
日が射し込む明るい廊下

――そういった講座や活動を行っている中学校は珍しいと思います。何かきっかけとなったことはあったのでしょうか。

確かに珍しいかもしれませんね。特にこれというきっかけはないと思いますが、この街の人たちが中学生を温かく見守って、その成長に何かの形で関わっていきたいということを考えてくださるからだと思います。 私も地域のいろいろな行事に参加をさせていただいていますが、地域の方々とお話をしていく中で、「こんなことはできないだろうか」とか「あんなふうにしてはどうだろう」といった話も沢山ありまして、地域の皆さんが本当に子どもたちを温かく見守って、その成長を助けていきたいという気持ちを持ってくださっているというすごく穏やかな雰囲気を感じています。

教室の様子
教室の様子

――八木校長先生は、学校と地域がどのように関わっていくことが理想だと思われますか?

学校というのは“地域そのもの”ですから、「自然な形で地域の中にある学校」ということを、街の人たちも、子どもたちも感じていけたらいいな、と思っています。 たとえば、毎年新年早々に本校で行われている地域のロードレース大会などは、毎年それが来ると年の始まりを感じるという方も多いそうです。また、春になると学校の中にも外にもいろんな花が咲きますから、その花を楽しみにしている方々も多いかと思います。 教職員も生徒もそういった行事や花などを介して、地域の方と会話をしたり、関わりが生まれたりと自然な形で地域に学校が溶け込んでいくような街になっていったらと思っています。

草木もあり温かみのある十日市場中学校の外観
草木もあり温かみのある十日市場中学校の外観

――八木校長先生にとって、十日市場エリアの魅力とはどんなところでしょうか。

ここには豊かな自然がありますので、その自然を好きな人たちが沢山いらっしゃって、「自然をみんなで守っていこう」という気持ちがすごく伝わってくるような地域なんですね。そういう中で育っていると、子どもたちは、自然とやさしい気持ちやいつくしむ気持ちを身につけていくと思うんです。そこがこの十日市場の一番の魅力であると私は思っています。

図書館の様子
図書館の様子

――そういった環境の中で、子どもたちにはどんなことを学び、これからの人生に生かしていってほしいと思いますか?

これからの人生には、いろんなことが起きると思うんですね。社会もいろいろ変化すると思います。そういった中で、人や社会、街とつながることは、最終的には子どもたちを支えてくれる力になると思っています。十日市場で育んだ優しい気持ちを大切に思って、これからも生きていってほしいなと思っています。

十日市場中学校
十日市場中学校

横浜市立十日市場中学校

校長 八木範夫先生
所在地 :横浜市緑区十日市場町1501-42
電話番号:045-981-0360
URL:http://www.edu.city.yokohama.jp/sch/jhs/tookaichiba/
※この情報は2017(平成29)年12月時点のものです。