二子こども文化センター 館長インタビュー

安心・安全な環境に、楽しさをプラス。二子こどもセンターインタビュー

東急田園都市線「高津」駅から、府中街道を南へ5、6分ほど行った辺りにある「二子こども文化センター」は、大通りから一歩入った閑静なロケーションにある児童福祉施設。市内に58か所あるセンターのうちのひとつであり、児童福祉法に基づく「児童館」と同じ位置づけだ。

今回ご紹介する「二子こども文化センター」は、主に坂戸小と東高津小学校の子どもたちが利用している。駅から徒歩圏内ということもあって、親子連れや地域の団体の貸室利用もさかんで、館内からは毎日元気な声が聞こえてくる。今回はこちらの館長であり、とっても笑顔が素敵な優しい石井いずみさんにお話をうかがった。

「二子子ども文化センター」外観。黄色い建物が目印
「二子子ども文化センター」外観。黄色い建物が目印

――まず、「二子こども文化センター」の概要や特徴について教えてください。

石井さん:ここ「二子こども文化センター」は、昭和61年の4月に川崎市によって開設された施設で、0歳から18歳未満のお子様を対象にした児童福祉施設です。昨年ちょうど、30周年を迎えたところでして、今年で31年目となります。

特色としては、高津駅から歩いて5、6分くらい、溝の口駅からも徒歩圏という立地の良さと、周りには緑も多く、静かな住宅地にあるという点があるかと思います。小中高の子どもたちの居場所と、地域の子育て支援活動の場を提供するということで、毎日運営をしています。また、地域の子育てグループの情報発信の場でもあります。

館内受付
館内受付

――館内にはどんなスペースがありますか?

石井さん:入るとまず、受付や遊具の貸し出しをする「事務室」がありまして、その隣が、子どもたちが遊具などで遊ぶ「遊戯室」になっています。

この館の特徴のひとつに「テレビゲームができる」という点がありますが、登録制となっていて、登録して「ゲームカード」というものを作れば、1年間、テレビゲームができます。テレビゲーム以外にも、事務室で貸し出した遊具を使ったり、カードゲームをしたり、いろいろな遊び方ができる部屋となっています。

隣は「図書室」です。図書は貸し出しもしていて、ひとり4冊まで、2週間以内で借りることができます。幼児向けの本は寄付で頂くことも多いのですが、それ以外の本については、私ども「公益財団法人 かわさき市民活動センター」が、こども文化センターの図書室を、“街の小さな図書室”にしようという試みをしておりますので、毎年新しい本を追加購入しています。

「学習室」は、中高生が試験勉強をしたり、小学生は宿題やドリルをする部屋になっています。

図書室。漫画も揃っている
図書室。漫画も揃っている

2階に上がると「児童室」がありまして、こちらは乳幼児の専用室です。未就学児が保護者の方と一緒に遊ぶ場所となっています。授乳やおむつ替えもできます。乳幼児向けのイベントなども、ここで行っています。

1階に降りて、「集会室」は、子どもたちが身体を動かすためのお部屋です。ボール遊び、バドミントン、卓球などで遊ぶことができます。

――地域のサークル等に部屋の貸し出しもされているそうですね。

石井さん:子どもたちが学校に行っている間のお部屋の有効活用ということで、地域の団体さん、サークルさんにも、団体登録をして予約をしていただければ、お部屋の貸し出しをしています。集会室については、ヨガのサークルさんや、卓球のサークルさんなどが活用されていますし、学習室は絵手紙のサークルさんや、地域の太鼓のサークルさんが活用されています。

集会室
集会室

――センターの利用方法を教えてください。

石井さん:まず開館時間ですが、年末年始を除いて毎日開館していまして、平日は9時半から21時までとなっています(小学生は18時まで・乳幼児は保護者同伴)。日曜日と祝日は18時までです。その時間内であれば、18歳未満のお子さんであれば自由に利用できます。来館したら受付で名前と電話番号、小中高校生の区分を書いて、あとは自由に過ごしていただけます。

――実際の利用状況はいかがですか?

石井さん:平日の午前中は乳幼児の親子さんと、団体利用の方が多いです。午後、学校が終わる時間になりますと、小学生の利用が多くなり、夕方から夜間にかけては中高生が多くなる、という住み分けになっています。お住まいの地域や学区については、正確には把握していませんが、小学生に関しては坂戸小学校と東高津小学校のお子さんがほぼ、8、9割くらいを占めていると思います。

入館表
入館表

――日々、たくさんの楽しいイベントもあるそうですね。

石井さん:毎日の取り組みとしては、「みんなのじかん」というものを、午後の4時半から5時まで30分間取っています。小学生だけが入れる日と、中学生も一緒に入れる日があるのですが、学校とや年齢を超えた交流をできれば、という狙いがあります。「みんなできる遊び」というのが原則で、ドッジボールや大縄跳び、「天下」となどをやることが多いですね。

毎月の取り組みとしては、私どもが出している「こども文化センターだより」にも毎月掲載していますが、「二子ニコ(にこにに)チャレンジ部」という名前で、工作行事を毎月やっているほか、「二子ニコシアター」というミニ上映会をやったり、いろいろ工夫を凝らした行事を行っています。だいたい土曜日に行うことが多いですね。夏休み、冬休みについては、もっといろいろやっています。

乳幼児専用の児童室
乳幼児専用の児童室

年間通じての大きな行事としては、地域の方を構成メンバーとした「二子こども文化センター運営協議会」と共催で、11月に、「二子ニコフェスティバル」という、こども文化センターまつりを行っています。この後、12月になりますと、「華麗なる大掃除」ということで、大掃除をしたり、1月にはお餅つきのイベントも開いています。この大掃除などは、部屋を貸出利用されている団体の方もみなさん来ていただいて、一緒に大掃除をして、終わった後にはみんなでカレーを食べて楽しんでいます。

――管轄施設である小学校内の「わくわくプラザ」について教えてください。

石井さん:私どもの施設では坂戸小と久本小の「わくわくプラザ」も管轄していまして、どちらも、小学校の敷地内にある、プレハブの2階建ての建物です。一般的に「学童」と言われている、放課後にお子さんをお預かりする施設に近いものですね。普通の学童とちょっと違うのは、登録制なのですが、登録すれば人数制限なく誰でも使っていただけるという点です。これは、川崎市独自の施策かと思います。

利用できるお子さんは、開設している小学校に在学しているか、その学区内に住んでいるお子さんで、1年生から6年生までであれば誰でも使えます。

階段アート
階段アート

――「こども文化センター」と「わくわくプラザ」の違いはどんな点でしょうか?

石井さん:「こども文化センター」は児童福祉法に基づく児童館ですので、自由来館で、自由に帰るというのが原則です。「わくわくプラザ」は登録制となっており、定期利用と自由利用という2種類の利用方法があります。定期利用については、利用予定を把握し、利用の確認をします。「わくわくプラザ」は18時までが活動時間で、それ以降、有料となりますが最長19時までのお預かりもしています。

「わくわくプラザ」については就労されているご家庭の、1年生から3年生までの低学年のお子さんが多く、「こども文化センター」は、もっと幅広い年齢層で、高学年の児童の利用が多く、中学生・高校生の利用もあります。

――センターの皆さんが子どもたちと接するにあたって、心がけていることは何ですか?

石井さん:やはり、安全に、安心して遊んでいただける環境を整えることですね。学校や学年を超えて、みんながここで仲良く遊んでくれて、それが、今後の交流にもつながっていけばいいな、と思いながら活動しています。

豊富なおもちゃ
豊富なおもちゃ

――最後に、高津エリアの子育て環境の魅力について教えてください。

石井さん:やはり、近くに溝の口という大きな駅があって、都心へも本当に利便性が良いですし、駅周辺には商業施設も充実していますし、すごく便利な街だと思います。かと思えば、住宅地に入ると公園がたくさんあって、近くには多摩川もあって、ということで、自然環境も豊かですから、子育てしやすい環境だと思います。

制度の面にしても、高津区は転入する方が多い区なので、子育て世代の転入者向けの交流会等も、行政のほうで主催していまして、引っ越して来られる方にも優しい街だと思います。

地域の雰囲気が良いというのも魅力だと思います。私どもも、館を運営していくうえで、地域の理解や連携というのは欠かせないもので、本当に、地域の皆さんのご理解があってのことだと感じています。そういった、子ども達に対する目線が温かい地域ですから、子育て世代にもおすすめです。

二子子ども文化センター
二子子ども文化センター

公益財団法人 かわさき市民活動センター

二子こども文化センター
館長 石井いずみさん
所在地 :神奈川県川崎市高津区二子5-14-61
電話番号:044-844-6818
URL:http://www1.kawasaki-shiminkatsudo.or.jp/
※この情報は2017(平成29)年8月時点のものです。