横浜市教育委員会インタビュー

みらいで繋がる本町の子どもたち。「横浜市教育委員会」

近年、横浜市の中区、西区ではマンション開発が進み、児童数の大幅な増加が見込まれている。そこで、みなとみらい地区に市立小学校「みなとみらい本町小学校」の設置を計画。2018(平成30)年4月に開校予定の「みなとみらい本町小学校」は、同年4月から2028(平成40)年3月末までを設置期間としている。今回は、暫定的な小学校として誕生する「みなとみらい本町小学校」の通学区域や、施設面について「横浜市教育委員会」施設部学校計画課の西園 豊課長にお話しを伺った。

人口増加にともなう学校の新設

みなとみらいの建設現場
みなとみらいの建設現場

――新設校設立の経緯について聞かせてください。

西園課長:「横浜市立本町小学校」の通学区域に居住用施設の建築計画があり、将来的に「横浜市立本町小学校」で児童の受け入れができなくなることが判明しました。それに対し、「横浜市教育委員会」を中心として、さまざまな対応策を検討するなかで、小学校の新設が決定したのです。

西園課長
西園課長

――新設される小学校の通学区域はどのようになりますか?

西園課長:これにつきましては、住民の代表やPTAの代表、また関係校の学校長などで構成される「本町小学校第二方面校開校準備部会」で何度も話し合いました。現在の案として、西区高島1丁目、みなとみらい1丁目から6丁目、シャレール海岸通を除いた中区海岸通5丁目、北仲通5丁目・6丁目、新港1丁目・2丁目が通学区域案となっています。来年度、規則を改正し、決定する予定です。

校名決定までの経緯

「横浜市立本町小学校」
「横浜市立本町小学校」

――新設される「みなとみらい本町小学校」の校名についてですが、どのようなプロセスを経て決定したのでしょうか。

西園課長:「本町小学校第二方面校開校準備部会」のなかで、関係者だけでなく地域からも意見を聞き、さらには当事者である子どもたちからも意見を募るべきとの結論に達しました。子どもたちに自由に案を出してもらったところ、じつにたくさんの候補が挙がり、最終的に“みなとみらい小学校”と“みなとみらい本町小学校”の2案が残りました。そして、部会の方針として、「横浜市立本町小学校」の児童による投票で決めることになり、投票を行った結果、“みなとみらい本町小学校”に決定したのです。

「みなとみらい本町小学校」建設予定地
「みなとみらい本町小学校」建設予定地

――「みなとみらい本町小学校」の建設される場所は、どのように決められたのですか?

西園課長:「みなとみらい本町小学校」の建設地は横浜市西区高島1丁目・みなとみらい21地区57街区の一部になります。「新高島」駅の南西すぐの場所で、すでに現場では建設工事も始まっております。 10,000平方メートル以上の敷地面積を確保でき、かつ通学距離と通学時における安全性が確保できる場所を検討した結果、その場所になりました。既成市街地には、それだけの面積を確保できる場所がなかったため、場所を決めるのは、なかなか一筋縄には行きませんでした。

10年間の暫定措置

設計業務委託プロポーザル時の提案書(横浜市建築局ホームページに掲載)より
設計業務委託プロポーザル時の提案書(横浜市建築局ホームページに掲載)より

――「みなとみらい本町小学校」は、10年後閉校されるそうですが、その後の校舎・校庭はどうなるのですか?

西園課長:解体後は、更地になることが決まっています。その後の用途につきましては、現時点で決まっていないと聞いています。10年後には解体されるので、校舎に関してはリサイクルを考慮した設計となっていますが、施設面の充実度については他校と変わらず、耐震基準もクリアしている学校です。校庭も約3,800平方メートルを確保する予定なので、体育の授業はもちろんのこと、保護者のスペースが必要となる運動会にも十分対応することができます。

通学区を示す西園課長
通学区を示す西園課長

――開校・閉校時には、子どもたちが学校を移ることになります。学校間の連携も必要になってくるのではないですか?

西園課長:それに関してですが、「横浜市立本町小学校」の方で、「みなとみらい本町小学校」とは幹がひとつであるという想いを込めた歌が制作されたと聞いています。日常的な連携は難しいかもしれませんが、学校行事やそれ以外の機会で、連携した動きが出てくるかと思います。具体的なことについては、両校の間で決めていくこととなりますが、スムーズに連携がなされるかと思います。

――子どもたちや保護者の反応はいかがでしょうか。

西園課長:10年後もそのまま学校を存続させてほしいという意見もありましたが、児童数が減少していく見込みであることや、建設予定地であるみなとみらいは商業・業務集積地として開発が進められている経緯があることから、現実的に不可能と申し上げるしかありませんでした。

――「みなとみらい本町小学校」以外に、中学校を新設する予定はありますか?

西園課長:みなとみらいの居住エリアは、新たな大規模開発は予定されておらず、「横浜市立本町小学校」の通学区域が関わる「横浜市立老松中学校」と「横浜市立横浜吉田中学校」でも十分に対応できるため、中学校を新設する予定はありません。いずれにせよ、どちらの中学校に進んだとしても、子どもたちの心には、“本町”という二文字がしっかりと刻まれていることでしょう。

みらいで繋がる本町の子どもたち。「横浜市教育委員会」
みらいで繋がる本町の子どもたち。「横浜市教育委員会」

横浜市教育委員会

施設部学校計画課 西園 豊課長
所在地:横浜市中区港町1-1
※この情報は2017(平成29)年2月時点のものです。