相模原市立星が丘公民館 館長 後藤陽子さん

高齢者を中心に多世代が集う地域コミュニティの中心地「相模原市立星が丘公民館」

公民館ができる以前から、近隣での「公民館活動」が盛んだったという相模原市の星が丘地区。「星が丘公民館」は高齢者たちの活動を中心に、子育て中のママさんから小学生までが集う街のコミュニティ拠点としての役割を担っている。その「星が丘公民館」の館長・後藤さんに、公民館の歴史から星が丘地区の魅力までをお伺いした。

館長の後藤陽子さん(写真中央)と職員のみなさん
館長の後藤陽子さん(写真中央)と職員のみなさん

――「星が丘公民館」には、どのような歴史があるのでしょうか。

後藤さん:この地域はもともと公民館活動が盛んで、この「星が丘公民館」ができる前は周辺の方々の家にみなさんが集まり、町の課題や問題点について話し合っていたと聞いています。
そんななか1958(昭和33)年に地域の方々の強い要望を受け、星が丘小学校内に併設という形でこの「星が丘公民館」はスタートいたしました。その2年後にこの場所に木造の公民館が建てられ、1982(昭和57)年には今の鉄筋コンクリート建ての公民館へと生まれ変わっています。
またこれまで無料だった施設使用料を、相模原市からの要請で2018(平成30)年6月より有料化いたしました。様々なお声・ご意見はいただきましたが、市民のみなさんの集まる場としてより充実した施設・内容にできるようにしたいと思っております。

図書室や和室、会議室など複数の部屋があるので用途に応じて使い分けられる
図書室や和室、会議室など複数の部屋があるので用途に応じて使い分けられる

――公民館の設備や利用方法について教えてください。

後藤さん:本公民館は、星が丘地区のみなさんに学習・文化・スポーツなどの活動を通じて交流と連帯を図っていただき、より充実した生活と豊かな地域づくりを目指しています。1階には大会議室や和室、保育室、コミュニティ室があり、2階には小会議室と料理実習室、茶室、図書室があります。
和室は畳敷きですので、将棋や囲碁、日本舞踊などにも使用できますし、保育室は小さいお子さん連れの利用者の方が安心して参加できるように、お子さんをお預かりする施設です。時々子連れヨガなどのグループが利用していらっしゃいますね。
料理実習室はキッチン設備がありますので、料理教室はもちろん、サークルの親子クッキングなどをするときにも利用していただけます。茶室は茶道でのご利用ができるお部屋ですが、普通の和室として汎用性高く使っていただいています。
利用時間は午前9時~午後10時まで、休館日は毎月第4月曜日と年末年始です。利用月の2ヶ月前の16日~月末までに公民館などにある端末機で抽選申し込みを行い、利用月の1ヶ月前の2~9日までに利用申請していただくのが利用までの流れです。

高齢者たちの集いの場を生み続ける高齢者教室OB会

地域のイベント情報などお知らせが掲示されている1階ロビー
地域のイベント情報などお知らせが掲示されている1階ロビー

――現在の主な事業をご紹介ください。

後藤さん:一番メインのものは、60歳以上の方がご参加いただける「高齢者学級」です。これは平日週1回の活動を10回シリーズで行うもので、ヨガや体操などの体を動かすものから、講座や講習などの知識系、10回のうち1度はバスでのお出かけというプログラムで構成されています。60歳以上となってはいますが、参加者のほとんどが70代半ばですね。準備委員というプログラムを考えるメンバーがいらっしゃって、職員と一緒に内容を検討し運営までを行います。
この高齢者学級の卒業生たちが集まって、公民館前のすずかけの木にちなんで「すずかけOB会」というグループをつくり、サークル活動を行なっているのも特徴的です。歌や食べ歩き、ガーデニングや手芸など、それぞれ好きな人たちが集まって定期的に楽しく活動していらっしゃるようですよ。またこのすずかけOB会の有志メンバーによる認知症カフェ「オレンジカフェ」も月に1回、開かれています。これは認知症の方も予防をしたい方も、誰でも集まれる気軽なおしゃべりの会なので、普段はなかなか外に出ない方でも、この会にはお出かけくださっているようです。
高齢者学級の対になるものとして、20歳以上の方が対象の「成人学級」も実施しています。こちらは地域の課題や問題点を見つけ、実際にその場に赴いたりしながら、解決の方法を考える会になっています。若い方の参加を促し、地域のコミュニティと接点を持っていただくことが目的です。

掲示板では講座やイベントの予定などが確認できる
掲示板では講座やイベントの予定などが確認できる

――たくさんのサークルが活動されていますが、どのようなものがあるのでしょうか?

後藤さん:先ほどご紹介したすずかけOB会のサークルをはじめ、多くのサークル活動が行われています。例えば卓球やヨガ、ストレッチなどのスポーツから、童謡や写真、パソコンなどの文化系サークルまでその内容は様々です。
このほかにも、ママ同士がつながりを持ち地域で子育てサポーターをみつけることを目的にした「子育てコミュニティすくすく」や、使わなくなった子ども用品を交換し合う「おゆずり会」など、子育て中のママたちが集まるサークルや活動もたくさんあります。
子連れで参加する方々は、保育室での見守り保育も予約制で利用できますので、お子さんを預けてママたちがちょっとホッとできる機会になるといいですね。

これからも地域に合った星が丘らしい活動を提案していきたい

子どもたちの勉強場所としても使われるロビー
子どもたちの勉強場所としても使われるロビー

――これから新しくチャレンジしていきたいことなどはありますか?

後藤さん:私は今年の4月から赴任したばかりで、現在は「星が丘公民館」のことを勉強している最中なのですが…地域に根付いた公民館だからこそできることがたくさんあると考えていますので、「これまでにない事業で、星が丘の地域性に合ったもの」を新たに提案したいですね。

公民館を通じて知り合いを増やし、地域コミュニティに積極的に参加することで、防災対策にもなります。いざというときに本当に頼りになるのは、ご近所の力。高齢者はもちろん、子育て中のファミリーにも地域の方々と仲良くなってほしいと思います。
また公民館利用者に高齢者が多いことから、みなさんの健康づくりにも力を入れたいと思います。ウォーキングやストレッチなどの運動はもちろん、みんなで集って楽しく話したり笑ったりしながら、心の健康も保てるようなプログラムも行いたいですね。

階段には地域の方が撮影した写真など作品が飾られている
階段には地域の方が撮影した写真など作品が飾られている

――最後に、この街の魅力や暮らしやすさやどのようなところでしょうか?

後藤さん:こちらの公民館にいらっしゃる講師の先生方などからよく聞くのは、「星が丘の利用者たちは、みなさん人柄が穏やか」「雰囲気が明るくていい」「利用者が協力的」といったお話です。確かにこれだけ高齢者の方が集まっていると、普通はもっとご意見や要望も入るのでしょうが、星が丘は驚くくらい平和です(笑)。こちらの地域柄なのかもしれませんね。人を受け入れる気風があり、皆さん協力的ですから、新しく引っ越してきた方もすぐに馴染める環境だと思います。
環境としては、緑が豊かで大きな公園が多く、子育ては非常にしやすいと思います。例えば一番近い「横山公園」は、プールや人工芝グランド、野球場、テニスコートなどが整備された運動公園ですし、「鹿沼公園」には無料貸し出しのゴーカートや豆自動車で遊べる交通公園、蒸気機関車の展示もあります。「淵野辺公園」は広大な芝生広場のほか、アイススケート場(夏はプール)やアスレチックなど親子で楽しめる、市民の憩いの場になっています。
そして私の一番のおすすめは、「相模原市役所」さくら通りの桜です。全長1.6kmに300本ものソメイヨシノが植えられ、相模原市内でも有数の桜の名所で「かながわ花の名所100選」にも選ばれています。是非開花時期にはお花見に来ていただきたいと思います。

「相模原市立星が丘公民館」
「相模原市立星が丘公民館」

「相模原市立星が丘公民館」

館長 後藤陽子さん
住所 :相模原市星が丘3-1-38
電話番号:042-755-0600
URL:http://www.sagamihara-kng.ed.jp/kouminkan/hoshigaoka-k/
※この情報は2018(平成30)年11月時点のものです。