ママとあそぼうパパもね!

小田急線「生田」駅から徒歩2分の距離にある「生田道院」。ここが、多摩区公私立認可保育所が主催する「ママとあそぼうパパもね!」の生田地区における会場だ。普段は少林寺拳法の道場だが、かねてから地域の子育てを支える場所として活用されてきた。子どもとその保護者が集まってくる「ママとあそぼうパパもね!」の開催日は、いつも活気に満ち溢れている。今回は、月に1度の開催日に伺い、主催する「南生田保育園」園長の高橋すみ子先生と、民生委員・主任児童委員の皆さんにお話を伺ってきた。

 

安心・安全に過ごせる温かい場所

――さっそくですが、「ママとあそぼうパパもね!」の概要を聞かせていただけますか?

「南生田保育園」の高橋すみ子園長
「南生田保育園」の高橋すみ子園長

高橋園長:この活動は、公立保育園と地域が連携し、地域支援の担い手となるべく2005(平成17)年に始まりました。公立保育園の民営化など、様々な時代変化があるなかで、現在は多摩区公私立認可保育所、多摩区民生委員児童委員協議会が協力しながら活動しています。家の外でも安心・安全に遊べる場所を提供し、育児ストレスを解消してもらったり、育児の相談、また保護者同士の交流を深める場として、ご利用いただいています。生田地区で会場となっているこの「生田道院」さんはご厚意で利用させていただいています。

平成29年度は、公立の「南生田保育園」と「生田保育園」が持ち回りで担当していますが、公立保育園の数が少なくなり、協働で「三田かしのみ保育園」の先生もスタッフとして来てくれています。それ以外に、民生委員・主任児童委員など毎回15名ほどで運営しています。

会場には30組ほどの親子が集まった
会場には30組ほどの親子が集まった

――こちらでは、どのようなプログラムが用意されているのですか?

高橋園長:回によって異なりますが、手遊び、親子体操、パネルシアターなどが多いですね。過去には、地域で活動する団体がハンドベルを演奏しに来てくれたこともあります。ぜひ注目していただきたいのは、「生田道院」の岩田代表による三味線の演奏です。毎年1月の恒例行事となっていますよ。また、毎回その月の誕生日のお子さんをお祝いする誕生会を行っています。誕生日の子には手形・足形をスタンプで取った誕生カードをお渡ししています。誕生会を楽しみにしている方も多く、人気のプログラムです。

おもちゃなどで遊ぶことができる自由遊びの時間
おもちゃなどで遊ぶことができる自由遊びの時間

 

地域で協力して親子が気軽に参加できる場所に

――平均的な参加者数を教えてください。

高橋園長:30組前後ですね。0・1歳の子どもさんが中心で、事前予約は不要です。徒歩・自転車圏内にお住まいの方が大半ですが、なかには電車に乗って来られる方もいますよ。

――とても参加者が多く、びっくりしました。

高橋園長:多い時は35組70名以上になるときもあります。時間も午前中の1時間半ではありますが、親御さん同士の情報交換やコミュニケーションを目的に来られている方もいますし、これだけの人数がいれば、初めて来られた方でもコミュニケーションは自然と生まれてきます。

子どもの年齢でスペースも分けられていて、年の近い親子でも交流しやすい
子どもの年齢でスペースも分けられていて、年の近い親子でも交流しやすい

――参加者から届いた声、感想などありましたらぜひ聞かせてください。

高橋園長:毎年10月、11月にアンケートを取るのですが、街で民生委員・主任児童委員の方たちに声を掛けられて本当に嬉しかったという意見がありました。 実際に、この地区の民生委員・主任児童委員は特に熱心に活動してくださっていて、私たち園の職員は、日々接している園の子どものことを考えがちですが、主任児童委員はこの場に参加している子どもたちの名前も覚えていて、街中で会っても声掛けしてくださっています。それは、地域で子育てをするという点ですごく安心感があることだと思います。

こうしたアンケート結果の共有や、事業内容の確認、また情報交換などをする「ママとあそぼうパパもね!」連絡会を年2回開催しています。

――主任児童委員の古谷さんはいかがですか?

主任児童委員の古谷恵子さん
主任児童委員の古谷恵子さん

古谷さん:実は「ママとあそぼうパパもね!」以外にもこの「生田道院」を会場にして「おはよう広場」という親子の集まる会を開催していますが、そちらはもっと人数は少なくゆったりとした雰囲気です。この地域は子育てにはいい環境だと感じますし、そういう地域づくりをしたいという思いはあります。また、保育園に預けずに自分で育てたいという親御さんもいるので、その方々に寄り添って地域で子育てしていくことも大事だと思っています。

――こちらの会場は、普段は少林寺拳法の道場として使われているそうですね。

「生田道院」を管理する岩田章三さん、目の前にある「観音寺」の住職であり、少林寺拳法の師範でもある。
「生田道院」を管理する岩田章三さん、目の前にある「観音寺」の住職であり、少林寺拳法の師範でもある。

岩田さん:ここ最近は、あまり耳にしなくなりましたが、“公園デビュー”という言葉がありますよね?当時思ったのが、公園に連れていける年齢を迎えるまで、親子はどこで過ごされていたのかなと。もしかしたら家以外に居場所がなかったのではないかと思ったのです。育児で悩んでいるとき、気軽に顔を出せる場所は絶対に必要です。その意味では、ここで子どもたちが楽しそうに遊んでいたり、保護者同士が仲良くしている様子を見たりすると、私としても嬉しい気持ちになります。

――子育てというテーマで、生田エリアの魅力を聞かせてください。

高橋園長:先ほどもお話がありましたが、もともとこの地区は、「ママとあそぼうパパもね!」が始まる前から民生委員・主任児童委員が中心となって子育てサロンを運営してきました。ですから地域で子どもを守り、育てるという土壌があるように思います。保育園に園庭開放の日が設けられていることや、一時保育に対応している園があることもその例です。また、自然に恵まれていることも大きな特徴ですね。でも、やはり一番の魅力というのは、この街に住んでいる“人”ではないかなと思います。

保育士さんやヨガの講師が自宅で出来る遊びなどを教えてくれる
保育士さんやヨガの講師が自宅で出来る遊びなどを教えてくれる

ここはわいわいと楽しめる場所ですが、民生委員・主任児童委員のほかにも、保育士や看護師、栄養士もいますので、気になっていることや相談したいことなどあれば、いつでも気軽にお越しいただいて、お声掛けいただきたいですね。

ママとあそぼうパパもね!の皆さん
ママとあそぼうパパもね!の皆さん

ママとあそぼうパパもね!

開催日 :毎月第2木曜日10:00~11:30(年間スケジュールに準ずる)
所在地 :川崎市多摩区生田7-10-20(少林寺拳法川崎生田道院)
電話番号:044-935-3177(事務局:多摩区役所地域みまもり支援センター保育所等・地域連携)
URL:http://www.city.kawasaki.jp/tama/page/0000031783.html
※この情報は2018(平成30)年2月時点のものです。