スペシャルインタビュー

自然との関わりの中で生きる力を育む「相模林間幼稚園」の子育ての魅力とは

ファミリーに嬉しい保育施設が充実している東林間。中でも、「相模林間幼稚園」では2016(平成28)年12月から新たに「相模林間ナーサリーセンター」をオープンし、早朝と夕方の預かり保育を開始するなど、専業主婦だけでなく働くお母さんにも嬉しい保育を実施。雑木林の景観を留めた「ゴリラ山」での遊びや栽培畑での土いじりを通じて、日々たくましい子どもたちを育てている「相模林間幼稚園」の古木園長先生に、日々の保育やこの街の魅力についてお伺いした。

たくさん友だちを作り、たくさん遊ぶ。自然と思いっきり触れ合える幼稚園

自然豊かな環境に建つ「相模林間幼稚園」
自然豊かな環境に建つ「相模林間幼稚園」

――園の概要について教えてください。

古木 園長先生:本園は東林間の東部に位置しており、近隣には小・中学校がある落ち着いた文教エリアにあります。武蔵野の自然豊かな面影を残した恵まれた環境で、園内にも「ゴリラ山」と呼ばれる雑木林があり、子どもたちは滑り下りたり、先生手作りのツリーハウスで遊んだり、秘密基地を建設したりと自然に親しみながら伸び伸びと遊んでいます。大人だと息切れしてしまうような急こう配の山ですが、子どもは元気に行ったり来たりして、遊びながら自然に足腰や手の力を鍛えているように思います。本園では、漢字が読めるようになる、逆上がりができるようになるといった明確なゴールを特に設ける訳ではなく、「たくさん友だちを作って、たくさん遊ぶ」子どもらしい普通の毎日を送ることが大切だと考えています。

敷地内には雑木林も広がる
敷地内には雑木林も広がる

――園の特色についてお教えください。

古木 園長先生:まず一つには、「運動の好きな子になるよう意欲を持たせる」です。天気が良い日は園庭や第二グラウンドの遊び場などの屋外で活動しており、このことが心身ともに健全で病気やけがに負けない強い子を育てると考えています。次に、「土に親しむ」です。汚れを気にせず思いっきり遊べる子どもに育つよう、土に触れる機会をなるべく増やすようにしています。三つ目は「創造的意欲を持つ」です。自ら考え、自ら作り出す作品を大切に考えます。出来栄えはよくなくても、子どもたちの工夫が伺えるはずです。最後に、「自ら体験し、考える子ども」です。いろいろな活動の中で子ども自身が考える場をつくるのが保育者の使命と考えています。これらを日々の教育活動のなかで実践しています。

土いじりに夢中の園児たち
土いじりに夢中の園児たち

――子どもたちが育てた野菜を食べる取り組みもされているとか。

古木 園長先生:園にある畑は小さいのですが、色々な野菜を種から植えて、水やりから雑草抜きまで子どもたちの手で行います。それも何曜日の何時から畑に行くというのではなく、日常的に畑を見廻って土が乾いていれば水をやり、雑草が目立ってきたら草を取るというように、実に自然に手をかけ目をかけして大切に育てています。土に触れることは、想像以上に精神を安定させ豊かな人間性を育てます。本園では土は教材だと考え、植物や虫などに触れる機会をなるべく増やすようにしています。

「相模林間幼稚園」内観
「相模林間幼稚園」内観

――日々の生活は三層構造になっているということですが、こちらについてお教えいただけますでしょうか。

古木 園長先生:園での毎日の生活は三層構造から成り立っています。それは、子どもが自主的に行う遊びである「子どもの自由な活動」、年齢ごとに体験してほしいと考える「課題的活動」、そして、挨拶をはじめとする「生活を支える活動」の三層です。課題は、押しつけにならないよう保育者の提案の仕方に工夫が必要で、子どもが持っている力より少し難しいチャレンジレベルの課題に設定するようにすると、やる気が起こって前向きに取り組むようになります。そして生活を支える活動は、朝の挨拶はもちろん「仲間に入れて」「それ貸して」といった自分の気持ちを伝える言葉を身につけるようにしています。

子育てファミリーに嬉しい保育も新たに実施

清潔感が保たれた、広々とした園舎内
清潔感が保たれた、広々とした園舎内

――預かり保育もされているのですね。

古木 園長先生:働くお母さんが子どもを預けるのは保育園というのが、これまでの考え方だったと思います。しかしこれからは幼稚園でも仕事をするお母さんのサポートができるのではないか、それが幼稚園に求められる姿なのではないのかと考え、2016(平成28)年の12月から認定こども園として「相模林間ナーサリーセンター」をオープンしました。朝は、早朝預かりとして午前8時から午前8時40分まで子どもたちはこちらで遊び、他の園児たちが登園してくる時間には幼稚園の方に移動して皆と1日の活動を行います。そして午後2時の降園以降はまたナーサリーセンターに戻り、午後6時まで遊びながら保護者のお迎えを待ちます。この「相模林間ナーサリーセンター」が建っている場所は、もともと本園の「忍者の山」と呼ばれる雑木林の山でした。“忍者が修行をした”というストーリーを私と子どもで一緒に作って、想像を膨らませた思い出の山を、今回切り開いて新たな施設としてスタートさせました。

――未就園児教室「ピコクラブ」では、どのような活動をしていますか?

古木 園長先生:2歳から入園前のお子さんを対象に、親子のスキンシップを中心とした親子教室を開いています。同年代の子どもたちと関わりが少ないと、入園してから集団生活に馴染むのに時間がかかったり、親子分離がうまくいかないことがあるので、友だちと遊ぶ楽しさを体験してもらう楽しい教室です。お母さんと一緒の安心感のなかで、時にはお母さんの元を離れて活動をしてみたり、家庭ではなかなか体験できない集団での活動を行っています。

日々の心がけが、子どもの自主性と自己肯定感を育てる

子どもの自主性を育む「相模林間幼稚園」
子どもの自主性を育む「相模林間幼稚園」

――毎日の保育で先生方が気をつけていらっしゃることはどんなことでしょうか?

古木 園長先生:ひとつは「子どもの自主性を育てること」、もうひとつは「子どもに自己肯定感を持たせること」です。自主性を育てるには、まず子どもの意欲を削がないことが大切で、私は先生方に「何でも子どもに相談しなさい」と伝えています。子どもは自分が決めたことには納得して責任を全うしますが、押し付けられたことや命令されたことに対しては反発したり、命令がなくなると何もしなくなってしまいます。先生が一方的に決めるのではなく、子ども自身が「自分が選択した」と思うことで(ちょっぴり先生が誘導したとしても)、自主性が育ちやる気にも結果にも違いが出ます。

また自己肯定感を持つこと・自分を嫌わないことは非常に大切で、自分で自分を認めてあげることが前に進む力になると考えています。私は毎学期の最後に、必ず担任の先生から子どもに「チャンピオンバッジ」を渡すようにお願いしています。このチャンピオンバッジは全ての子どもが各学期に頑張ったこと・成長したことを先生が見つけて、チャンピオンとして皆の前で発表します。自分の頑張りを先生がきちんと見ていて評価してくれたことを、子どもは嬉しく思うでしょうし、クラスメイトの前で評価されることが自己肯定感や自信につながると思うからです。

子育てに最適な自然豊かで安全な街

「相模林間幼稚園」から徒歩圏内にある「深堀中央公園」
「相模林間幼稚園」から徒歩圏内にある「深堀中央公園」

――この地区の魅力について教えてください。

古木 園長先生:私もこの地域で生まれ育ち、林や森の中で走り回ったりしながら、伸び伸びと自由に大きくなりました。住宅地として開発された今でも緑が多く残り、子どもが自然に触れる機会が多いのは大変魅力的だと思います。少し離れてはいますが、野鳥などが集まる大和の森など、散策できるような立派な公園も充実していて、子育てをしている世代には良い環境が整っているように思います。

この辺りには、昔から地域の人たちが大切にしている鎮守の森や寺社仏閣なども多く残っています。地域のお祭りなどもありますので、新しく引っ越してきた方々にも積極的に参加してほしいと思います。また坂が少なくて地盤が非常にしっかりしていて、先の東日本大震災の時もこの地区には何の被害もありませんでした。これは声を大にして言いたいポイントですね。

相模林間幼稚園
相模林間幼稚園

認定こども園「相模林間幼稚園」

園長 古木 幸一先生
所在地 :神奈川県相模原市南区上鶴間4-2-1
TEL :042-742-8227
URL:http://www.sagamirinkan.jp/
※この情報は2017(平成29)年1月時点のものです。