東芝林間病院 病院長 清水直史さん 訪問看護・居宅介護支援 管理者 橋本美智子さん インタビュー

少子高齢化の医療ニーズに応える地域の強い味方「東芝林間病院」

「東林間」駅の目の前に位置する「東芝林間病院」、1953(昭和28)年に東芝グループの健康保険組合によって設立され、現在は20の診療科と5つのセンターをもち、あらゆる分野の病気やけがに対応し、回復期リハビリにも力を入れている。大規模な訪問看護ステーションと専門スタッフが地域の医療機関と連携をはかり、地域との交流イベント「健康まつり」を開催するなど、街に開かれた取り組みが行われているのも特徴のひとつだ。今回は病院長の清水直史さんと、訪問看護・居宅介護支援管理者の橋本美智子さんにお話を伺った。

人にやさしい医療で社会に貢献

病院長の清水直史さん
病院長の清水直史さん

――この病院の成り立ちや基本理念について教えてください。

清水さん:この病院は、1953(昭和28)年7月に東芝グループの7つの健康保険組合により設立され、その後東芝保険組合の一本化に伴って、東芝健康保険組合の直営病院となりました。2005(平成17)年には、高齢化社会に対応した40床の回復期リハビリテーション病棟や、病気の発見・早期治療を目指す健康管理センターなど、時代のニーズに合わせた新しい病棟が完成し、予防医学から治療医学、そして社会復帰まで、多彩な医療が提供できる施設に生まれ変わりました。

病院の基本理念は、人に対するやさしさです。患者さんに対してはもちろん、職員同士のコミュニケーションや意思統一においても、同じことが言えます。パートナーシップや触れ合いを大切に、地域の人たちに最善な医療を提供し、社会に貢献することを目指しています。

桜が美しい「東芝林間病院」
桜が美しい「東芝林間病院」

――風邪などの症状でも通院できるのでしょうか?

清水さん:駅の近くですし、比較的軽い症状の患者さんにもお越しいただいていますが、厚生労働省の方針で、病院は病院の、診療所は診療所の機能を担っているので、初診後は必要に応じて地域の診療所に通院していただき、診療所の先生と連携しながら対応させていただいています。

診療機関で適切な治療を受けられるよう連携の専用窓口を設け、地域の先生方とカンファレンスを開いたり、情報誌を発行したりと、診療所との円滑なコミュニケーションに力を入れ、有機的な医療活動を展開しています。

多様なサポート体制で時代のニーズに応える

患者さまサポートセンター
患者さまサポートセンター

――東芝林間病院ならではの取り組みについて教えてください。

清水さん:「患者さまサポートセンター」を設置し、患者さんの入院前から退院後まで、すべての過程において、お手伝いをしています。入院前は症状に応じた診療科や病棟の選び方、入院中は医療費の相談、退院後は併設する訪問看護ステーションとも連携し、療養や生活についてなど、さまざまな相談に応じています。

管理部総務課主任 香川孝太さん(左)、病床管理部患者サポート課地域連携係 福井智子さん(中央)、清水直史 院長(右)
管理部総務課主任 香川孝太さん(左)、病床管理部患者サポート課地域連携係 福井智子さん(中央)、清水直史 院長(右)

新緑の時期には過去23、4年にわたり、恒例の「健康まつり」を開催しているんですよ。病院の庭を開放して、地元の中学生のブラスバンド部に演奏してもらったり、お子様に喜ばれるような縁日を開催したり。皆さんの関心度が高い生活習慣病に関する医療講座や体力測定もあります。また、普段から地域における各診療科の医師たちの講演会なども、積極的に行っています。

――今後、こうした病院にしていきたいなど抱負はありますか?

清水さん:この病院は、もともと企業関連病院として始まった健康保険の施設なので、緑あふれる広々とした環境や、のどかな雰囲気が特徴です。現在は、高齢者の医療費が膨らんでいるため、健康保険組合の財政が大変な状況ですが、昔ながらののんびりとした病棟の作りや、職員が穏やかに仕事に取り組める環境は大切にしたいと思っています。

病棟の入口
病棟の入口

患者さんにやさしい病院の雰囲気を守りながら、今後の高齢化社会で必要とされる改革を進めていきます。具体的には、普段元気な方が体調を崩されたときに対応できる急性期型の医療を拡充しつつ、脳卒中や骨折後のリハビリなど、従来から取り組んできた回復期の機能に力をいれたいと思っています。厚生労働省が言うところの地域包括ケア病床です。今後の医療のさまざまな問題に対して、地域に密着した形で、うまく対応できるよう頑張っていきたいですね。

誰もが自宅で安心して暮らせる地域医療を

訪問看護・居宅介護支援 管理者 橋本美智子さん
訪問看護・居宅介護支援 管理者 橋本美智子さん

――地域包括ケアの一環として訪問看護にも取り組んでいらっしゃいますね。

高橋さん:病院のなかに大規模な「訪問看護ステーション」があり、訪問看護とリハビリを専門とした看護師が10人、ケアマネージャーが2名、機能訓練士が1名います。包括ケアとは、病気になっても安心して元気に暮らせる地域を作ること。それぞれの住宅地を管轄している自治会や近隣の「北里大学病院」、「国立相模原病院」、患者さんのかかりつけの医師や開業医の先生とも連携し、地域の方が病気になったときや障害をお持ちになったとき、最後まで大切な家で過ごせるよう、医療・介護の両面から支援しています。

訪問介護ステーションのみなさん
訪問介護ステーションのみなさん

これから老後を迎える方のなかには、管理が大変な一戸建てを手放して老人ホームに入居するか、マンションを買うかで迷われる方も多いと思います。当医院の周辺であれば、施設に入らずとも、24時間年中無休の対応を受けられますし、看護師やリハビリストがご自宅を訪問し、必要に応じて医師にもつないでいます。独り暮らしであっても認知症や末期の病気を抱えていても、「ここで暮らしたい」という患者さんの気持ちをお支えするのが、私たちの仕事です。

――最後に東林間地域の魅力を伺えますか。

清水さん:生活に必要なものはすべて駅前に揃っていますし、少し歩けば森や林があるので、住環境として最適ですね。相模大野や中央林間にも近く、「中央林間」駅は「渋谷」駅に、「相模大野」駅は「新宿」駅に直結しているので便利です。江ノ島や箱根にも簡単に足を延ばせます。この利便性と豊かな自然環境が魅力だと思いますね。病院が近くにあるので、ご年配の方でも不安を感じることなく、のんびり暮らしていただけると思います。

高橋さん:この辺りは、とても丁寧な往診の先生が多く、医療面で恵まれた地域だと思います。病院そのものが緑にあふれていて、街全体にも活気があります。商店街のネットワークが生きていて、明るく助け合って生活をしていこうというエネルギーに満ちているんです。当院は地域とのネットワークも強く、昨年は近隣の自治会で5回ほど講演をさせていただいたのですが、「私たちのところにも!」と積極的に声をかけていただきました。健康な生活を続けていくために何が必要か、国を頼るのではなく、自分たちで考えていこうという前向きな強さを感じさせてくれる地域ですね。イベントも多いので、誰もが楽しく元気に暮らせる街だと思いますよ。

東芝林間病院

病院長 清水直史さん(右)
病床管理部患者サポート課地域連携係 福井智子さん(中央)
管理部総務課主任 香川孝太さん(左)
所在地:神奈川県相模原市南区上鶴間7-9-1
TEL:042-742-3577
URL:http://www.rinkanhp.com/
※この情報は2017(平成29)年12月時点のものです。