スペシャルインタビュー vol.03

地域とともに歩む子育て・子育ちの在り方。神奈川区地域子育て支援拠点「かなーちえ」

子育てをしている人だけでなく、子育て支援に携わっている人へのサポートもしている、神奈川区地域子育て支援拠点「かなーちえ」は、幅広い意味で“子育て”と関わっている。大きな特徴は、常に地域社会との関わり方を意識して活動していることだ。個と個の付き合いではなく、それを大きな輪で包み込む地域との密接な関係性は、子育て支援により大きな温もりを与えている。気兼ねなく、誰もが利用できる「かなーちえ」を訪ね、魅力を探る。

施設には多くの親子が訪れている
施設には多くの親子が訪れている

――子育て支援拠点「かなーちえ」の活動内容から聞かせてください。

塚原さん:私たちは、地域と深く関わりながら子育て・子育ちのサポートをしています。乳幼児とその保護者が自由に過ごせる親子ひろばをはじめ、どんなことでも拾い上げる相談・相談窓口としての機能。また、子育てに関することだけでなく、それ以外の地域の情報を提供したり、「出前かなーちえ」で子育ての輪を広げるネットワークづくりとしての機能もあります。それに加えて、より良い子育ち・子育てにつなげるための人材育成、子どもを預けたい人と預かってくれる人とを結びつける「横浜子育てサポートシステム」、数ある情報・助成制度のなかから最適なものを提案する利用者支援事業も手がけています。

泣いたり、怒ったり、笑ったり…子どもたちを温かく見守る
泣いたり、怒ったり、笑ったり…子どもたちを温かく見守る

――特徴的なプログラムや講座などあれば教えてください。

塚原さん:基本的には、地域社会に見守られている実感が得られるプログラムになっています。地域に住んでいる人の知恵を借り、悩みや心配事の解決を図る「ちえのわタイム」をはじめ、共通するテーマごとに、共感できる者同士が集まる「仲間トーク」などがあります。「ちえのわタイム」では色々なプログラムを用意していますが、その場に招いているのは地域の人が中心です。それぞれの分野で活躍されている人の“知恵”を皆さんで共有しようというわけです。

これまでのプログラム例として、「助産師さん産後の骨盤体操とお話」、「おはなし会」、「リラックス音楽タイム」、「父の“気功”タイム」、「かめたろうおもちゃ病院」、「父と子のふれあいベビーマッサージ」、「草笛&ゆび笛・名人と唄おう」、「肩こり&腰痛予防のストレッチ」、「紙飛行機づくり」、「キッズマスクを作ってみよう!」、「幼稚園グッズ・ポイントアドバイス」、「子どもの写真をよりかわいく撮る方法」、「簡単!マタニティヨガ」、「子どもの浴衣、簡単着付けのコツ」、「防災担当直伝!よくわかる防災の話」、「簡単!ラテンエクササイズ」、「外遊びの魅力を発信!外遊びのヒント」、「ふくらむ親子あそび」、「こころの簡単マッサージ」、「救急の日のお話会・神奈川消防署」などジャンルは多岐に渡ります。

「子どもパラバルーン」の様子
「子どもパラバルーン」の様子

親子でゆっくりと遊べる
親子でゆっくりと遊べる

また、「仲間トーク」についてですが、これは一人っ子、双子、シングルマザーといった家族構成や年代などの共通点がある方が集まり、ゆっくりと話してもらう時間です。同じ立場ということで話しやすかったり、友だちになりやすかったりということがあるようです。経験者も加わってくれるので、知りたい情報もしっかりと教えてもらえますよ。

おもちゃや絵本が揃っているため何度訪れても楽しめる
おもちゃや絵本が揃っているため何度訪れても楽しめる

――「かなーちえ」を初めて利用される方は、どのような手順を踏めばいいのでしょうか。

塚原さん:初めて利用される方は、利用登録していただきます。これは住所、氏名、短い質問事項を記入するだけの簡単なものです。その後は、開館中(火~土曜日9:30~15:30)であれば、自由に「親子のひろば」を利用いただけます。ポット・電子レンジのあるキッチン、授乳コーナーもありますし、そこにいる同じ子育て世代の方とも交流できます。原則として、市内在住者が利用できることになっているのですが、市外の友だちが一緒というケースもありますから、状況を踏まえた上で柔軟に対応しています。

――先程、利用中のお母さんと話していたところ、「駅から近く、とても便利な場所にあるので助かります。スタッフの方も親切で、いつも気さくに話し掛けてくれるのはありがたいですね。」と仰っていました。

塚原さん:ありがとうございます。ぜひ初めてでも気軽に足を運んでくださいね。

親御さんの子育てをサポートする
親御さんの子育てをサポートする

――1日の利用者数を教えてください。

塚原さん:60組~70組の親子が利用されています。駅が近くてアクセスもいいので、徒歩・自転車圏内だけでなく、バスや電車で来られる方も多いですね。室内用のハンモックとブランコもあるので、ここならではの楽しさをぜひ味わってもらえたらと思います。

子どもと安心して遊べる環境が整っている
子どもと安心して遊べる環境が整っている

――地域との連携についてはいかがでしょうか。

塚原さん:神奈川区との“協働”のもとに様々な施設、グループ等とのつながりがあります。特に、地域の方々による区内44ヶ所に広がる「すくすくかめっ子・親子のたまり場」を核に、顔と顔の見える関係を育んでいます。

子ども同士のふれあいから成長を感じることも
子ども同士のふれあいから成長を感じることも

――“子育て”というテーマで東神奈川エリアについて聞かせてください。

塚原さん:2000年からはじまった「すくすくかめっ子事業」は、当時から現在にいたるまでボランティアによる運営がつづいています。人と社会に役立ちたいという情熱や、思いやりのある人たちによって支えられているのです。こうした温かい人が多いというのも、この街の大きな魅力だと思います。ハード面でも公共施設が利用しやすいところにあったり、横浜の夜景がきれいな湾岸地域にも歩いていけたりすることも魅力ですね。

地域の人たちのアイディアも溢れる
地域の人たちのアイディアも溢れる

――最後に、この街で子育てをしている方にメッセージをいただけますか?

塚原さん:生きていれば、難しい問題に直面することもあるでしょう。そのようなときに一人で抱え込むのではなく、声をあげて相談していただきたいと思っています。必ずどこかにつながります。子育てに関しては、「かなーちえ」がその役を担っています。利用したことがある人はもちろん、そうでない人も、いつでも気軽に来ていただけると幸いです。

地域とともに子育てを支えている
地域とともに子育てを支えている

かなーちえ 塚原さん
かなーちえ 塚原さん

神奈川区地域子育て支援拠点 かなーちえ

施設長 塚原さん
所在地:〒221-0044 横浜市神奈川区東神奈川1-29 東部療育ビル3F
電話番号:045-441-3901
URL:http://home.netyou.jp/77/kanachie/
※この情報は2018(平成30)年7月時点のものです。