実直な想いが極上の美味しさを紡ぐ人気店

らぁめん鴇

素晴らしい作品は細部にも神経が行き届いていることを意味する「神は細部に宿る」という言葉があるが、それを改めて実感できる藤沢エリア屈指の人気ラーメン店。「藤沢」駅北口を出て線路沿いをまっすぐ進み、「一本松」の交差点を渡った先に現れる、割烹のような落ち着いた小綺麗な店構え。中の様子がうかがえる粋な格子戸をカラリと引いて中へ入ると、やはり外観の印象と同じく小ざっぱりとして清潔感のある明るめの木製カウンタ―席が数席並んでいる。

まるで小料理屋のような品のある和の店構え
まるで小料理屋のような品のある和の店構え

小さい頃からラーメンが好きだったという店主の横山氏。「維新」などの有名ラーメン店で修業を積んだ後に独立し、2015(平成27)年6月に地元である藤沢に店を構えた。近隣に勤めるサラリーマンやOL、近所に住む家族連れや年配者、また評判を聞きつけて遠方から訪れる客まで、営業中は常に行列が絶えない程の人気ぶりだ。

店奥には、家族連れにも嬉しいテーブル席を用意
店奥には、家族連れにも嬉しいテーブル席を用意

おすすめのメニューは「白醤油」。提供されたらまず、その見た目に注目していただきたい。美しい暖色の縁取り、両手で包み込むとしっかり肌に馴染む形と質感の丼ぶりは、自らもデザインに携わり作家さんに焼いてもらったという有田焼のもの。有田焼は保温効果がある上、醤油の角が取れて柔らかい味わいを生み出すのに適しているのだという。メニューによって数種ある丼ぶりを使い分け、いかに美味しく食べてもらうかを徹底して追求する一方で、厨房にはチキンラーメンのひよこのキャラクターが描かれたお子様用丼ぶりも取り揃える柔軟性も持ち合わせている。そんなバランス感覚の良さも、客を惹きつける魅力のひとつなのだろう。

スープ、麺、具材、器すべてが揃うことで“本物の美味しさが”生まれる
スープ、麺、具材、器すべてが揃うことで“本物の美味しさが”生まれる

「白醤油」のスープは、地鶏と軍鶏の油、それに乾物のみを使用。あっさりとしていながらも出汁の旨味とコクがしっかりと感じられるうえ香りも良く、スープだけでもごくごく飲めてしまう。また、見た目の美しさからも分かる程の上質な油が麺にいい塩梅で絡みつき、口に含んだ時の口当たりの良さは抜群。それもその筈、スープと美味しさを引き立て合う麺にも、もちろん独自のこだわりがある。麺のタイプに合う国産小麦を数種ブレンドし、その小麦の特長、さらに日々変動する湿度や気温などの外部環境も加味しながら、可能な限り不純物を除去した純水を用いて適宜繊細な配合を行い、店内にて手打ちで仕上げる。特に「白醤油」の場合、スープが強すぎない分小麦の風味が最も感じられるため、小麦がスープに溶け出る感覚を味わえるのもこのメニューの特徴なのだという。

店主の人柄が店の至る所に感じられる
店主の人柄が店の至る所に感じられる

また、麺の上にのったトッピングひとつひとつにも、印象に残る味わいがある。味に抑揚と彩りを添える、かつおだしにつけたメンマと珍しい春菊のおひたし。そして低温調理し専用のタレにつけた蒸し鶏は食感も味もこの上なくやさしく、また国産ブランド豚の内モモ肉を備長炭でつるし焼きしたチャーシューはほんのり香ばしく、どちらもスープとの相性抜群でありながら単品としても食べたくなる位の主食感がある(ちなみにチャーシューは「豚めし」の単品メニューあり)。

食材、調理法、器、さらに掃除の行き届いた静謐な店構え。店が提供するすべてに込められているこれらのこだわりの源は、「お世話になった人達への恩返し」だという。自分の身の振りに対する評価は、関わってくれた人達にも影響する。自分がしっかりと丁寧な仕事をすることが、先輩方、そして後輩達へもつながることを肝に銘じながら、今日も一心にラーメンを作り続ける人がここにはいる。食べた後にはきっと、「出会えてよかった」と思える優良店だ。

らぁめん鴇
所在地:神奈川県藤沢市藤沢1034
電話番号:0466-26-6301
営業時間:11:00~15:00(土・日曜日11:00~15:00、19:00~22:00)
※材料切れ次第終了
定休日:月曜日
https://twitter.com/toki331toki

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